小さな小さな | music studio tocotocoのブログ つれづれとことこ

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ヴァイオリニスト角田博之&ピアニスト河瀬里子の気ままな日記です
豊中市刀根山で小さな音楽教室をやっております


学校公演を 行ってまいりました。



4日間にわたり、ヴァイオリン&ピアノのデュオで90分授業×5きら


といっても、このうち3つは普段自分が授業をしているクラス。それに加え、同僚の先生のクラスにもお邪魔してきました。



お陰様でこのところ忙しく準備の時間がとれなかったため、先日のピアジュリアンメニューをそっくり持っていきました。




これでもかというほど息の長~いメロディで綴られるルクーのソナタ


スペインの内戦や第二次大戦、劇作家ガルシア=ロルカの悲劇的な死に因み、暗い気分に覆われた ポンセの 短いソナタ


リスト晩年の老成された世界、まるで枯山水のような趣きの 忘れらたロマンス



・・・など、はじめて生でヴァイオリンやクラシックに触れる高校生にとっては ?? がとびそうなラインナップで少々心配していたのですが・・・



いつもは後ろの席で面倒くさそうに座っている男の子が、一番前でかぶりつきキラキラ


隙をみてはコソコソ携帯をいじっている女の子たちも(バレてます)じっとこちらを見つめていたり、目を閉じて耳を傾けていたり・・・


かつてない真剣なまなざしと緊張感に、先生ビックリしちゃいましたヨ。



お勉強熱心な聴講生の皆さんにも喜んでいただけてよかったです。


ちなみに聴講生の男性陣(60~70代)には 忘れられたロマンス が大好評でした。

「我が身を重ねました」「アルバムのページを捲っていく映像が浮かびました」・・・なんてお言葉をいただきました。



一人一人に、少しずつでも、何か伝わるもの、心動かされる瞬間があったとすれば、こんなに嬉しいことはありません音譜

ぜひまた企画したいと思います。





それにしても



同じ曲を毎日本番で弾き続けるのは本当に大変。


疲れが溜まっていくのはもちろん、細かいミスやズレがやたら気になりだしたり、前の日の記憶をもとに少し操作してみると思惑がバッチリ外れてしまったり。


身体と脳を酷使しているのを痛感しました。



でもオーケストラの学校公演や ミュージカルの3か月公演など この比じゃあございませんよね。


そんなお仕事のときにダンナさまの口から連発される しんどい、疲れた、の言葉・・・これからはもっと重く受け止めます~ゴメンナサイ~あせる





satoko