渋谷です。
いつもスタジオルーツ盛岡をご愛顧いただき
誠にありがとうございます。
今日は、「出産の流れ」の話です。
正常分娩の流れ
分娩とは、
胎児と胎盤を母体外に排出し
妊娠が終了する過程のことです。
正常な分娩時期は正期産とよばれ、
妊娠37週0日〜41週6日を指し
いよいよ赤ちゃんが生まれます。
分娩所要時間は
- 初産婦:30時間未満
- 経産婦:15時間未満 とされています。
check!|分娩の経過のこと 01
① 妊娠末期
○ 赤ちゃんの頭が徐々に下がってくる時期
- 胃の圧迫感が減る
- 頻尿
- 恥骨や股関節痛、生理痛のような痛みが出ることも
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② 分娩第1期(開⼝期)
○ 陣痛が始まってから子宮口が開き切る(10cm)までの時期
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赤ちゃんは仙骨に沿って斜め下方に下降していく。
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- 初産婦:10〜12時間
- 経産婦:4〜6時間
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③ 分娩第2期(娩出期)
○ 子宮口が全開し、いきみによって産み出す時期
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赤ちゃんの頭が尾骨に達し会陰後部の肛門周辺を押すようになり、仙骨の凹型に沿って押し出され、赤ちゃん誕生。
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- 初産婦:2〜3時間
- 経産婦:1〜1.5時間
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④ 分娩第3期(後産期)
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○ 赤ちゃんが生まれてから胎盤が出るまでの時期
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- 初産婦:15〜30分
- 経産婦:10〜20分
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出産直後に起こる、カラダの変化
産褥期は
分娩後から、妊娠・分娩に伴う母体の生理的変化が
非妊娠時の状態に戻るまでの期間をいい、
通常6〜8週間です。
個人差はありますが、出産後にはさまざまな変化が出てきます。
check!|分娩の経過のこと 02
- 後陣痛
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○ 胎盤が出た後、「子宮が急激に収縮する」ため痛みを感じる
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出産後は、大きくなった子宮を戻そうとして収縮が起こります。出産時と違って覚悟が全くない状態で起こるため、余計辛く感じる方も。後陣痛は産後数日間続き、授乳時には増強すると言われていますが、徐々に薄れていきます。
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- 悪露(おろ)
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○ 「子宮内に残った内膜など」が排出されるために起こる出血
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出産すると、悪露という胎盤や卵膜がはがれたところからの分泌物が排出されます。赤色→ピンク色→褐色→黄色→白色と妊娠前の状態に戻っていきますが、もし出血が多すぎると感じる場合は医師に相談してください。 -
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- むくみ
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○ 「からだの循環」が変化することで起こりやすい
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妊娠中、血液流入量は倍増していますが、出産後は大きくなった子宮が戻っていき、循環が急激に変わることでむくみやすくなります。
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- 傷の痛み
お産の際に会陰切開した場合、帝王切開でのご出産の場合、巨大児や骨盤底筋の硬さなどで損傷が大きかった場合などは、特に傷が痛みます。
個人差はありますが、
正常な経過を辿ってもこれらは
誰もに起こりうることなので、
まずは知るだけでも安心につながると思います。
そして、周りのご家族にも知っていただき
お母さんを支えてあげてほしいです。
また、妊娠前〜妊娠中〜産後と
内臓の位置や、子宮の大きさ、血液流入量などが大きく変わることで
- 便秘が治った
- 肩こりが楽になった
- 腰痛が楽になった
- 頭痛がなくなった
妊娠中、
今までの不調が嘘みたいになくなることもあります。
(不調だけが増える方もいらっしゃいます。)
それはつまり、
産後、妊娠中になくなった不調が
再び出てくることも結構あるということです。
なので、
妊娠中や、産後の症状が
- いつから、いつ頃に
- 楽になった?
- ひどくなった? というリズムも
原因を判別したり、改善していくための糸口になります◎
だからこそ、妊娠中〜産後を
ご自身のからだの些細な変化に目を向けるきっかけにできたら、
ご自身にとっても、赤ちゃんにとっても、いいことづくめだと思いませんか?
ぜひ、些細な気づきもご相談ください^^