ヒトを含む生物には「般化」いう心理システムがあります。
一定の条件反射が形成されると、最初の条件刺激と類似の
刺激によっても同じ反応が生じる現象であり
例えば、犬に吠えられて怖い経験をしたことで、
他の犬を見ても怖く感じてしまうような、
過去の経験に基づいて形成された反応です。
有名なものは、生理的な無条件反射を応用した古典的条件づけと、
報酬と罰を応用したオペラント条件づけです。
犬に対し、ベルを鳴らすと同時に餌を与えて続けると、
ベルを聞くだけでよだれが出るのが古典的条件づけ(パブロフの犬)
ボタンをしたら餌が出るという経験を繰り返すことで、
自発的にボタンをすようになるのがオペラント条件付けです。
般化の概念は精神病理学の症状形成機序としても用いられます。
恐怖症や不安性障害に悩んでいる方も、もともと持ち合わせた恐怖
不安の対象が、それ以外の似た対象にも拡張されて日常に影響を与えてしまいます。
これも、学習や条件反射による般化が起きていると言えます。
そして、この紐づいた情報を切り分けることを「弁別」と言います。 .
いわゆる「習慣化」も、般化された45%を弁別し、
新たなパターンを般化していく作業となります。
人間が般化していくための具体的な数字は統計により算出されていて、
6週間の間に24回以上、つまり週に4回以上継続するとその後も
習慣として継続しやすいと言われています。
また、「〜だったら〇〇する」という条件付けを「if then思考」と言いますが
これも条件付けとして理に適った手法です。
まとめると、
①いかに負荷が少ないレベルで、週に4回継続するか
②継続したタスクに対して〜したら◯◯する
という条件を作って生活する
この2つが、継続するポイントになります。
自分のパターンを例にすると、
「翌朝ジムに行く場合はパジャマを運動着にして寝る」などです。
「着替えて準備する」という負荷を取り除くことで、
行動に繋げやすくなります。
また、弁別についてはまた別の機会にシェアします。
皆さんもぜひ何か自分の中でルールを作ってみてください。