天体の公転周期について | 占星術家しゅんじ「宙の色(そらのいろ)」

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「宙」という文字には「永遠の時間」という意味があります。
時は無色透明ではなく、無限の彩りに満ちた物語のような連なりです。
西洋占星術を通して、時に込められたメッセージを読み解きます。

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こんにちは。
占星術家の竹内俊二です。

 

11月12日にFacebookライブをした内容です。

木星よりも公転周期の長い=影響が強い天体は4個あります。

それが強く影響している人は、そっちの方が木星よりも目立つという話。

約17分です。文字起こしもしていただきました。

時間のない方は文字起こしをお読みください。長いですが。

 

 

 


文字おこし

 

こんばんは!竹内俊二です。
今回のライブ動画のテーマは『天体の公転周期について』です。

ぼくは最近、もう毎日のように射手座に木星があった時に、どんなことがあったかということをインタビューしています。「12年前、射手座に木星があった時にどんなことがありましたか?」って質問しています。


木星が射手座に入ったってことをご存知ですか?
木星は幸運と発展の天体でそれが射手座にある時は木星が一番元気になるんですね。だから、みんな幸運の波に乗りましょう!っていう感じのブログがいっぱい書かれているんです。


だけど12年前を振り返ってみると、「なんか全然そうじゃなかったです」っていう人が一定数いるんですね。そしてその人達は「再びあの辛いことが起こるんでしょうか」、という風に恐れているわけなんです。でも、それは起こらないんです。どういう理屈でそうなっているのかを簡単に説明しますね。
 

占星術をある程度知っている方は、そんなこと知ってるよって感じだと思うんですが、占星術で使う天体は10個あります。それで、この中に地球が入っています。一般的にホロスコープは地球から見た天体配置なので、実際に地球は描かれていません。

 
ホロスコープでは太陽が一定サイクルでホロスコープを一周します。これを公転周期というんですんね。それぞれの天体によって周期の全然速度が違うのです。公転周期が違うということは、要するに動く速度が違うということなんです。これが天体のパワー、つまり影響力の強さになります。


木星の公転周期は12年なので、12年前は同じ場所に木星が来たということなんです。木星よりもパワーが強い天体が4つあるんです。それが土星・天王星・海王星・冥王星です。

 
これらの天体も常にどこかにあるのですが、木星が射手座にあって一番強力な木星らしい木星っていうことであったとしても、先の4つの星、特に土星か冥王星がとても効いている方というのは「しんどかった」って言っている比率が高いんです。

 
具体的に言うと、たとえば29歳あたりだったら、土星が生まれた時の場所に戻るというサターンリターンっていう時期にあたるので、その時期はだいたい「しんどかったです」っていう反応が多くなる。

 
ちょうど12年前がサターンリターンの29歳付近でしたっていう人だと、人生の柱となる部分を点検して、この方針で本当に行っていいのかっていう時期だったんですね。

 
今までは親や先生などに言われて決めた偽物の目標だったっていう場合は、それが崩れてきて、「そうじゃなくってこう」という消去法的に自分の行くべき方針が定まってくるような時期だったので、しんどかった。でも今年は土星は違う周期で動いているから、土星が同じ配置にはならないわけです。

 
だから土星だったら次は58歳のときに同じ位置になるけど、また58歳の時には意味合いが違ってくるんですね。結構、文章だけで書かれると天体の仕組みというかサイクルっていうのはなかなかわかりにくいけど、そういう仕組みで動いているわけです。

 
他の例だと前回、射手座に木星があった時期っていうのは、他に射手座の終わり際に冥王星があったっていう配置だったり、獅子座に土星があって水瓶座に海王星があって、その二つが真向いになるっていうような、結構特徴的配置となる年だったんです。

 
今のところ50人くらいインタビューしたんですけど、祖父母が亡くなった、もしくは親が亡くなったとか、驚いたところではクラスメイトが自殺したなど、人が亡くなったという方が5〜6人いたんですね。

 
割と多いなぁって思うんですが、これが土星と海王星の配置の意味の一つなんです。現世的な柱となる、壁とか柱っていう土星を海王星が崩していくっていうような見方で、読めるんですね。

 
その天体が個人の月とか太陽に絡んだ形の配置になると、特にTスクエアという土星や海王星、または蠍座か牡牛座に太陽や月があったりすると、かなり複雑な入り組んだ、謎の状態になったりします。それもしんどかったっていう人にはよくあったパターンです。

 
あとは、冥王星が射手座にあったっていうことで「中年の危機」っていう配置ですね。乙女座の終わり際に冥王星があった人は、射手座の終わり際の冥王星とスクエアっていう、「衝突する」とか「強い変化」など、冥王星同士の組み合わせは一生に一回しか起こらない非常に劇的な変化と言えます。


冥王星の公転周期は248年なので最も強いわけですね。単純計算すると木星の20倍ぐらいのパワーを持ってるわけで、そういう天体が月とか太陽に対して、スクエアのポジションになるときには人生最大級の変化っていうことが合計2〜3年ぐらい続きます。

 
そんな中で、たまたま射手座に木星があった時期が含まれていたっていう、そういうケースもあります。さっき言った「中年の危機」っていうのも、なかなか劇的な変化をもたらす時期です。


ちなみに僕は今ちょうど30代終わり、39歳の時で、冥王星同士スクエアの時期です。だからお仕事を独立した時がちょうどそういうのの始まりで、今も今後どうしていこうかみたいなところで模索中という配置なんです。

 
結局一番言いたいは「木星だけじゃないですよ」っていうことです。12年ぶりの幸運期というのはすごく大元の話で、確かにそういう木星はホロスコープ上にあるけれども、個別の天体への影響によって木星が目立つ人もいるし、そうじゃない人もいる。

 
木星が目立つ人っていうのは個人の天体、特に月とか太陽に対して木星がコンジャンクション、つまり重なるとかポジションの反対側にあるっていう場合には、結構ストレートに木星の影響が出てくる感じです。

 
今のところのインタビュー結果からすると、例えば射手座・木星が本当にそのように出るんだなって思うケースはいっぱいあって、海外とか語学とかっていうキーワードが射手座にはあるんですけど、海外青年協力隊で派遣先が決まって面接が見事通ってそれが決まりましたっていうことだったり。仕事で出張が増えましたとか、引っ越しましたとか、あと学会に参加するとか。学問っていう意味があったり専門性が高まるとか、色々有意義な勉強ができましたなど。
だけど同時に、太陽が土星と海王星に挟まれた感じで、離婚の危機が同時に迫ってきましたとか。


人生って色々あるんだなって思いながらね。みなさん12年前のことってもう過去の話でそんな時もあったよなっていうことで一回り成長して振り返っている。


みなさんの成長の過程というか、人生って12年あると、だいぶ変化してくるんだなっていうのを毎回インタビューしながら思います。

 
だから、個別のホロスコープを見てみないと、木星がどう働くかは、なかなかわかりにくいっていうことなんです。射手座に月とか太陽とか、あと水星、金星、火星などがある人は、ストレートに射手座の意味が現れてくると思います。反対側のふたご座もそういう感じになります。

 
それ以外は他の冥王星とか海王星とか、そういう天体はやっぱり人によってはそれが強く効いてますっていうこともあるので、そうなると、木星の影響はちょっと霞んでくる感じですね。確かに働いてはいるんだけどっていう。優先順位が天体の公転周期ごとに違っているっていうことです。


田中瑞恵さんからのメッセージは「私も射手座・木星の最後の時から12年間ずっと海外暮らしです。」というもの。これは、海外っていう意味が本当にストレートに出ている例ですね。


あと聞いてておもしろかった例が、韓国ドラマの「冬ソナ」の再放送がきっかけで韓国語を勉強し始めて、インターネットのサイトで韓国人と親しくなって、それでやりとりしてキムチ送ってもらったりしましたとかね。いろんなパターンがあります。11ハウスだったかな?これはお友達っていうところで、射手座の木星が確かに働いていた形となります。

 
ちなみに僕の場合、12年前の今頃は射手座に太陽があって、ちょうどこのコーチングを勉強し始めた時ですね。だからその時はワークショップというものに初めて参加して自分の世界観が大きく広がった時でした。

 
インタビューしていると、世界が広がったというコメントもたくさんいただきます。今まで関わらなかったような人と出逢ったとか、ちょうどmixiが流行ってた時なので、それで日記の記録が残ってるっていう方も割といます。そういういろんな形で交流して世界が広がる。

 
僕もそれがきっかけで、今までは直接の知り合いと職場しかなかった交流が、全然職業も違うし年齢も違うし、意識の高い人たちに囲まれるようになってちょっとしたハイ状態でした。

 
皆がまだ目覚めてないのを目覚めさせなければって思って「あなたの本当にやりたいことはなんですか?」ってすごくウザい感じで質問していた時期でした。


この頃って「オーラの泉」っていう番組がが流行っていた時期で、宗教も射手座なので、そういうハイヤーセルフ的なところに世間が同調していて、ちょっと地に足のついてない感じの人もいたかもしれない。これも配置によるんですけどね。最大級に浮かれていましたっていう人の場合は、冥王星・木星が月に重なっていたっていうパターンもありました。

 
「オーラの泉」、なつかしいですね。スピリチュアルっていう言葉はこの番組をきっかけに普及したように思います。はい。じゃあ今日はこの辺で。ご視聴ありがとうございました。

 

 

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