木星について(その2) | 占星術家しゅんじ「宙の色(そらのいろ)」

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「宙」という文字には「永遠の時間」という意味があります。
時は無色透明ではなく、無限の彩りに満ちた物語のような連なりです。
西洋占星術を通して、時に込められたメッセージを読み解きます。

 

こんにちは。
占星術家の竹内俊二です。
木星の続きです。
長いです。

 

《関連記事》
右矢印木星について(その1)

 

 

木星があるサイン、ハウスの特徴

 

木星は「増やす、大きくする、保護する」
という意味の天体です。

木星のあるサインやハウスは、
肯定的に、プラス思考でとらえる傾向があります。

そこはほっといても"何か"が豊富にあるので、
おすそ分けできます。
個人用に用意された器から
溢れ出しているような印象です。


木星は個人天体ではないからなのか、
「今、私は木星的な行動をしている」とは
自覚しにくいように思います。

「今、私は◯◯の天体の行動をしている」
という自覚が伴うのは、
月、水星、金星、太陽、火星の
個人天体です。

 

 

「木星 × エレメント」の組み合わせ

 

木星はどのエレメントにあるかによって、
出方が変わってきます。 
自覚しにくい天体を分類するのは難しいですが、
木星自体の特徴を簡単にまとめてみると
以下のようになります。

 

◆火のエレメントにある木星

 

ノリがいい。賑やか。飛んでる。
前向きで楽観的。明るい。
可能性を信じる。アイデアが豊富。

 

◆土のエレメントにある木星
 

優れた五感のセンス、
お金や持ち物、物質的な環境など
有益なリソースに恵まれている。



◆風のエレメントにある木星
物知り。博識。豊富な情報。
多方面をリサーチする。
情報を隈なく伝える、PRする。



◆水のエレメントにある木星
 

仲間がどんどん増える。
人からの保護、善の意識。
優しさ、懐の深さ。

 

 

 

 

「木星 × 個人天体」の組み合わせ

 

木星の特徴は、
アスペクトしている個人天体を一緒に考えると
分かりやすいです。
その個人天体が木星っぽく振る舞う。

つまり、その個人天体が
どんどん大きく膨らんだり、広がったり、
ゆるい感じになったりします。

 

◆木星とのアスペクトがある月
 

月はプライベートの、
最も楽で自然体な自分を表します。

そこに木星がアスペクトを作ると、
自然体で備わっている雰囲気が
「ゆったり大きい」ということになります。
ありのままの私に
何の迷いもなくOKを出している形です。

大らかな雰囲気を醸し出していて、
それが周囲の警戒心を緩め、和ませます。
感情表現が大げさになったり、
態度が大きめになったり、
スキがあるのでみんなが突っ込みやすい。
ムードメーカーです。

幼少期に体験したお母さんの印象が、
寛大、寛容なお母さんとか、
過保護なお母さんだったりします。

小さい頃は同じ苗字の一族が
ご近所にたくさん住んでいて、
勝手に家に親戚が上がり込んでいた
という人もいました。

 

 

 

◆木星とのアスペクトがある太陽
 

太陽は頑張って向かっていきたい方向性とか、
目標、やりがいを感じるテーマです。

そこに木星がアスペクトを作ると、
公的な自分を大きく発展させていきたい、
ということになります。
人生の行き先は明るい、
何とかなるだろうと楽観しています。

ただ、木星が作るアスペクトの種類によって、
温和に無理なく大きくなっていく(120度)のか、
ガンガン積極的に拡大していく(180度)のかは
変わります。
90度の木星だと回り道が多くなります。

整備された太い道を
ゆったりと太陽が進んでいく、
太陽の活動が保護されている。
有名企業に勤務しているとか
医者などの社会的ステータスの高い仕事など。
親の七光り的な支援、
という例もありました。

女性のホロスコープでは
太陽は結婚相手に託されるので、
(託す比率は人によって異なります)
ご主人の職業に
そういう木星の特徴を求める場合もあります。



◆木星とのアスペクトがある水星
 

「情報」+「増える」
という組み合わせです。
たくさん話す、書く。
扱う、発する情報量自体が多いです。
ぎっしりと詰め込みたい。

自宅に行ってみたら、
壁一面の本棚に本がぎっしり並んでいた
という人がいました。
Amazonのオススメ本は
とりあえずポチッとしそうです。
何も無いよりは、
とりあえず手元にあった方がいい
というのが木星の発想です。

水星が「火・風」の元素の場合は
発案とか配信、拡散する側で、
「水・土」の元素の場合は受信、
収集、整理、まとめる側になります。

「そういう考え方もありだよね」と、
考え方が寛容、辛辣にダメ出ししない
という読み方もできます。
逆に、情報の正確さや漏れのなさにこだわるのは
水星・土星のパターンの人です。



◆木星とのアスペクトがある金星
 

金星は美的な感性や楽しみ、華やかさ
対人関係などを表します。
月を「普段着」だとすると、
金星は「よそ行き」です。

そこに木星がアスペクトを作ると、
「豪華なよそ行き」とか、
「大勢の人と関わる」
という金星になります。

月が土星とアスペクトがあり
金星が木星とアスペクトがある場合を考えると、
普段は質素で感情表現も大人しいけれど、
趣味の交友関係になると大らかで気前がいい。
華やかにバンバンお金を使う
という解釈になります。

例えば、「風」の元素の金星ならば、
関わる人数が増えます。
「水」の元素の金星ならば、
相手と深く関わり、受け入れる、
優しさや懐の深さになります。



◆木星とのアスペクトがある火星
 

火星は積極性や行動力、
自分を外へと押し出し、戦う力です。

そこに木星がアスペクトを作ると、
火星を勢いづけてノリノリ状態にさせます。
あるいは、複数に増える火星と考えれば、
次々に発射されていく火星です。
社会の動向を読み、
その波に乗せてヒットさせる企画力。

また、木星は火星の鋭い主張を柔らかくします。
血の気の多い、闘争心剥き出しの男性ではなく、
女子にとって安全な草食系男子です。

僕は火星と木星が乙女座、6ハウスにあり、
コンジャンクションです。
仕事として何かの依頼があると、
僕の火星は大興奮します。

そして勢い余って

上記の乙女座の火星・木星は、
資料づくりの細部にハマって
時間をかけ過ぎます。


◆木星とのアスペクトの種類によって表れ方は変わる
さらに細かいことを言うと、
個人天体と木星のアスペクトの種類によって
表れ方が変化します。

木星と0度:個人天体が常に木星と一緒に働く。
 ゆったりLサイズの個人天体。

木星と180度:木星が個人天体を大きくしようと
 積極的に働きかけ、キャパを押し広げる。

木星と90度:個人天体の元素と、
 まるで違う方向に木星が広げる。

木星と120度:個人天体の基本姿勢を保ちながら、
 木星は温和に拡大していく。
 自分の中に組み込まれた安全な定番パターンの維持。

木星と60度:個人天体の基本姿勢を保ちますが、
 異なる元素同士の組み合わせになるので、
 外部にある、適度に違うものを取り入れます。
 応用力。




以上です。
木星だけに、記事の文字数が最も多くなりました。

 

 

 

 

 

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