火星について(その2) | 占星術家しゅんじ「宙の色(そらのいろ)」

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「宙」という文字には「永遠の時間」という意味があります。
時は無色透明ではなく、無限の彩りに満ちた物語のような連なりです。
西洋占星術を通して、時に込められたメッセージを読み解きます。

 

こんにちは。
占星術家の竹内俊二です。


火星のつづきです。

右矢印火星について(その1)

 

 

ホロスコープで中心的な働きをする

太陽と月が平常時での

「ON・OFF」だとすると、

火星が働くのは平常時以外の、

集中して取り組むべき

「山場、正念場」です。

ホロスコープで火星がある場所は
概ねテンションが高めで
やり過ぎになる傾向があります。

まだ慣れていない。
失敗するかもしれない。
でも、やるしかない。
そういう時に

火星にスイッチが入ります。

ドキドキする緊迫感の中を
気合いで突破していく力が

火星です。

 

 

最近の火星の思い出

 

 

僕は昨年の9月に、
太陽系と地球などについてお話する
ワークショップをさせて頂きました。
「占星術の話をメインにしない」

という初の試みでした。

 

右矢印「"ねこでもわかる" 太陽系と地球の話ワークショップ」を開催しました

 

なかなか内容がまとまらず、
直前まで「できない」と思っていたのですが
2日前に

「何もしないよりは何かやった方がいい」
と思い立ち、
2日間ほぼ徹夜で準備をしました。

スライドの終盤は未完成のまま、
説明も所々曖昧でしたが、
ギリギリ終えることができました。



これは僕にとって
「THE・火星」な思い出です。
僕の出生図の火星の位置に
トランジットの火星が

回帰する前日だったこともあり
ホロスコープ的にも、

火星が強調された日でした。

最も苦しいラインを越えて、
急にハイな気分に

切り替わった瞬間がありました。

とにかく「ゴールへの到達」

だけを考えよう。
間に合わないことは全てカットしよう。
そうして、脳が高速処理をはじめました。

アドレナリン?の作用なのか、
本能的な「生きる力」が
覚醒したように思いました。

平常時ではとてもできないことを、
火星は可能にする力を秘めています。



マラソンは練習を重ねる事に
脚も呼吸も楽になり、
タイムも良くなっていきます。

初回はボロボロでも、

だんだん安定してくる。
そのようにして、

火星は自分の世界を

外へ広げてくれます。

 

 

 

「火」のサインにある火星

 


火星がどんな風に働くのか
どこで「燃える」かという
基本パターンは個人個人で違います。
それは出生図の火星があるサイン、
ハウス、アスペクトなどで考えます。

「火」のサインの火星は、
いちばんストレートな戦う火星です。


例えば、

自分の主張を何としても通したい。
そこに怒りや攻撃性を

伴うこともあります。


いちばん安全な使い方としては、
スポーツや創作活動です。
勉強の場合もあります。

例えば漫画家ならば、
バトルシーンに火星が描かれます。

 

 

 

牡羊座の火星

 


最近、僕の習慣になっているのは、
『ジョジョの奇妙な冒険』の公式アプリ
で漫画を読むことです。

作者の荒木飛呂彦さんは
牡羊座に火星があります。
 

 

 

サインの最も強力な度数である
数え度数の21度にあります。
ムキムキな火星です。

なので、
「オラオラオラオラオラオラオラ!!」とか
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!」とか
 

牡羊座風の率直な

パワーの表現が面白いです。

しかし、火星は土星との90度があり
火星への重圧がズッシリと来ています。
簡単には「オラオラオラー!!」

と行けない。

毎回やばい状況になり、
しかし最終的には火星、天王星の

トラインのグループが
相手を打ち負かす

みたいな図にみえます

単純な力と力の

ぶつかり合いではなく、
トリッキーな

駆け引きのある頭脳戦です。
それは太陽が双子座だからかな

と思います。

章によって主人公が変わる。
舞台も変わる、
というのも双子座的です。
 

 

 

獅子座の火星

 


獅子座の火星
演出的に表現することに燃えます。
松居一代さんとかトランプ大統領は
ASCに獅子座の火星があるので、
何か行動を起こす時には、
つい強調ぎみになり、
それがみんなの注目を
集めてしまいます。

B'zの稲葉浩志さんは
獅子座に金星と火星があります。
ファッションもパフォーマンスも
どちらも獅子座風、
ロックな感じです。
(詳しくないので荒い感想ですみません。)

 

 

射手座の火星

 

 


射手座の火星は、
サインの場所によっては、
運動能力とか競争心として出たり
勉強や語学への意欲として出たりします。
海外との橋渡し的な活動をされている方も
知り合いにいました。

サインの理論で言うと、
他者を表す天秤座以降にあるサインで、
なおかつ柔軟サインなので、
相手とぶつかり合いながら、
切磋琢磨して大きくなる火です。
精神的に高め合う火です。

それに対して、
牡羊座は何の前触れもなく、
突然一人で燃え上がる火。

獅子座は燃えることを
維持する火、
人からとやかく

 

 

言われたくない火です。


『ワンピース』の作者の

尾田栄一郎さんは
射手座の火星です。

 

月は獅子座にあり、
この組み合わせは海賊団に見えます。
射手座は旅も象徴します。

また、山羊座の太陽の

サビアンシンボルも
少数精鋭の組織での活動

という意味があり、
作品の中では旅の仲間

として描かれつつ、
実際の漫画家としての
仕事の進め方でもあるのだと

思います。

週刊で長期連載しているのは、
山羊座の太陽と蟹座の土星の

オポジションだと思います。
1997年が連載スタートで、
今年で21年目になるそうです。

太陽は冥王星とスクエアなのですね。
トランジットの冥王星が

太陽と重なりつつ
出生図の冥王星とのスクエアの

「中年の危機」を経て
ブレイクした例だと思います。

トランジットの冥王星が、
個人天体である

火星、太陽、水星、金星を
順番になぞっている。
時代の後押しです。

週刊少年ジャンプで
ワンピースの原型となる
読み切りのストーリーを

読んだ時には今みたいに

広まるとは思いませんでした。
 

 

 

疲れたのでこの辺で終わります。
急に話が細かくなってしまったのは、
今日の月が僕の出生図の
乙女座の火星の付近を通過したせいかもしれない。

乙女座の火星は
細かい作業にハマるのが楽しい。


火星について(その3)へつづく

 

 

 

 

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これは僕の奥さんのまちこさんが
2014年に個展で発表した切り絵です。
僕はサインの意味をあれこれお話して
協力させて頂きました。
決して目にはみえない象徴であるサインが
こうして1つの形になることは素晴らしいです。

各1点づつしかないので、
気になった方はお早めにどうぞ。

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