金星について(その1) | 占星術家しゅんじ「宙の色(そらのいろ)」

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「宙」という文字には「永遠の時間」という意味があります。
時は無色透明ではなく、無限の彩りに満ちた物語のような連なりです。
西洋占星術を通して、時に込められたメッセージを読み解きます。

こんばんは。
占星術家の竹内俊二です。

昨日は体調不良で、一日寝ていたために
ブログをお休みしてしまいました。
東京に出張する前日に
「毎日ブログを書く」と決めてしまったので、
5日間くらい睡眠不足になったためです。




今日は金星のことを書きます。

 

 

 

◆天文的な意味から金星を考えてみる

画像はWikipediaより

 
・公転周期は約225日。

・自転の速度は、全惑星の中で最も遅い。

・他の惑星と違い、金星だけ自転の向きが逆向き。
 金星から見た太陽は、西から登って東へ沈む。

・星空の中では、月と太陽の次に明るい。

・金星も水星と同じく地球の内側を回る内惑星。
 そのためホロスコープ上では、
 金星は太陽から2つ隣のサインまでしか離れない。

・金星の表面は厚い雲におおわれている。
 二酸化炭素の温室効果により、
 地表の温度は太陽に近い水星よりも高い。
 
 
金星はとても明るい、見た目に美しい惑星です。
その理由は厚い雲が太陽光を反射しているからです。

金星の美しさは「素肌」ではなくて、
表面に重ねた美しい「衣装、メイク」
のように思えてきます。

楽しさと華やかさがあり、
中身ではなく、見える外側を飾る天体です。


ホロスコープ上では、金星も水星と同じく
太陽からあまり離れない場所を動きます。

地表の温度が高い。
また、水星と同様に自転が遅い。
これは、金星自体が自立した働きを持っているというよりも

太陽の光を強く受けて、
太陽の補佐的な役割として働いている天体

と考えられます。
 
 
 

◆支配するサインから考える

 

金星は牡牛座と天秤座のルーラーです。
そのため金星の基本的な意味は、
大きく分けて2つに分類できます。
(実際はいろんなサインに金星は位置しますが
 基本の意味を考えるための例です。)


・牡牛座的な意味 =「内側で感じる美意識や楽しみ」
 音楽や色彩感覚、味覚、体感覚など五感の感性
 モノづくりのセンス、趣味などの特徴


・天秤座的な意味 =「外側に見せる美意識や楽しみ」
 対人関係や愛情表現の特徴、"よそ行き"の振る舞い
 人に魅せる魅力、ファッションの好み

 
 
 

◆年齢域から考える

 

金星が発達する年齢は16歳〜25歳頃です。
その時期はどの人も主に
自分のホロスコープの金星の部分を生きて、成長させます。


この時期は感性を磨き、育む時期です。
人間関係が広がって、恋愛をしたり
趣味や芸術の世界に凝ったりします。

この時期の体験は、
その人がどんな風に人と関わるのかという
対人関係の最初の型をつくります。

また、この時期に聴いていた音楽や
感銘を受けた映画や本などは
特別に色鮮やかな記憶として残っていることが
多いと思います。
それは金星の原体験です。

僕はカラオケで歌える曲は
この時で止まっていたりします。

 
 
 

◆金星と月を比較して考える

月は普段の自然体の自分です。
自然体にした時に、月に戻ります。
月に戻るとリラックスして、癒される。

それに対して金星は
日常に時々、華やかさと楽しみをもたらします。
装飾的な要素です。


松村先生は、
金星は「なくても死なない天体」と言っていました。

また、例えとしては

月 :普段着
金星:よそ行き

と説明されていました。


もう少し他の例を考えてみます。


月 :素肌、すっぴん
金星:メイク

月 :親しい人や家族などに見せる素の自分
金星:合コンとかパーティーの時の着飾った自分
   
月 :主食、ごはん、自宅の手作りの食事
金星:デザート、レストランの食事



毎日ケーキ(=金星)を食べていたら健康を害します。
毎日食べるのは普通のごはん(=月)でないといけません。

(ただし、月の「普通」基準は
 ホロスコープの持ち主にとっての普通です。
 かなり変わった私生活という場合は、
 月の配置に特徴がある場合です。)

いつもの慣れた人との関わり(=月)は楽ですが、
初対面の人との関わり(=金星)は
期待感やワクワク感、トキメキがあります。

金星は、時々するから楽しく、
日常に彩りが出てきます。

 

 

 

 

 

 

 

金星について(その2)につづく

 

ドーナツ好きです。

 

 

 

 

 

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まちこさんの12星座の切り絵

 

 

これは僕の奥さんのまちこさんが
2014年に個展で発表した切り絵です。
僕はサインの意味をあれこれお話して
協力させて頂きました。
決して目にはみえない象徴であるサインが
こうして1つの形になることは素晴らしいです。

各1点づつしかないので、
気になった方はお早めにどうぞ。

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