前記事からの続きです。

足もみセミナーの特徴は、実技に入ったとたんにうめき声が飛び交うこと。
身悶えした隣の参加者に、勢い余って引っかかれたりもします。

(こんなセミナーに参加する男性陣はひとクセあって、僕もそうでしたが無悲鳴。寡黙。もう一人の男性は自己紹介で「よくわからないままここに来ました」。とおっしゃり、エグい足もみにも「ぜんぜん平気」と涼しいお顔でした)
 
僕を(故意ではなく)引っかいてきた女性は、自己紹介の際に他流派の名前を口にしたり、講義に入っても大仰な相槌を打つなど、「アクが強めだなあ‥‥」と思っていたのですが、

足もみ実技でペアを組んだ際は、
「青ちゃん(私です)はやせているから脚も細いんだけど案外足首とか膝とか関節まわりのお肉がボテッとしていてくびれてないのよねーこのあたりが詰まってるんじゃないの?」と鋭い指摘を挟んでくるなど、ただならぬ人でした。




そう、足もみの醍醐味はセルフ以上にペアワーク。セルフだとどうしても手加減してしまいますが、

もまれる人「イタタッ」
もむ人「あ、すみません」
講師「謝らなくていいの、痛いのは汚れが溜まっている証拠だから、そこをもっと攻めなきゃ」

かくして、おずおずしていた初心者も、次第に容赦ない「必殺足掘り人」と化していきます。
 
手前が40代後半のくたびれ脚、奥が(推定)70代後半のすべすべ赤ちゃん脚。
 
↑行本先生とペアを組んだ際は、顔は好々爺でも足裏は赤ちゃんのような柔らかさ&温かさで驚愕。

こんな豆腐のような柔肌に圧をかけて大丈夫?と思いますが、モチモチとした肌にグリグリ棒が食い込む様を、行本さんはホッホッホと見守るのみ。
 
「赤ちゃんの足裏が最強」という、セミナーの最終結論が飛び出しました。

とにかく「柔らかく温かい」足裏が健康で(加えて、土踏まずやくるぶしなど、凹凸メリハリのある足裏が望ましい)、
僕のような「やや硬く冷たい」足裏は病気のもとであり、死に近づきますよと。
 
たまに裸足で野山を歩き回る人がいらっしゃいますが、そういった方々の足裏は意外なほど柔らかく、それでいて、石やトゲを踏んでも肌は傷つかないそうです。

そう、足裏はどんなに激しくもんでも、まず傷つかないし、副作用も少ない(道具も最低限で済む)。足もみが万人向けの健康法であるゆえんです。

たしかに、生まれてからずーっと全体重を乗せっぱなしなのに、壊れない。
もんでいると足裏が「血肉の詰まった足型の袋」に思えてきますが、とにかくタフで破れない袋なのです。
 

 
ちなみに、足つぼと足もみは、似て非なるもの。
前者は東洋医学の経穴経絡(=ツボ)の流れを汲むもので、正確に覚えるには相当な修練が必要ですが、

後者は「反射区」と呼ばれ、足裏のあるエリアを刺激すれば、それに対応する体の各所に影響をもたらす、というもので、ツボのように点ではなく面です。
(西洋でいうリフレクソロジーもこちらの流れ)
 
足裏反射区の図。足裏に「もう一つの身体」が潜んでいるのがよくわかります



こちらも面白い「全息胚学説」。足裏が実は身体の形そのものという。手もみや耳もみも同様で、「部分=全体」の発想から成り立っています。フラクタルですね。


仲田講師は「『この通りじゃなきゃ』とマニュアルに頼るのではなく、『AでダメならB、BでダメならC』と自分なりに仮説を立てて検証する」と、発想、連想の重要を繰り返し唱えていました。

軽音楽部出身の仲田講師、さらに「足もみはジャズの即興セッション」とも。反射区を暗記するに越したことはないですが、このフリージャズ感が魅力です。
 

それこそ官先生など、「むちゃくちゃに揉みまくればいいんだ!」とおっしゃっています。




さて、常々「優しすぎる」と早川に文句(?)を言われていた私の足もみですが、
「もう全然優しくなくなったじゃん」と言われ、時には「痛えよ!」と叫ばれ、蹴られるようになりました。


吉祥寺SANKAと、安曇野穂高の古民家SANKA(10年越しに名前が決まりました)にて、改めまして、足もみを味わっていただけます。
足もみ単独はもちろん、早川のCS60をご予約される方なら、セットでの施術も可能です。また「足浴デトックス」機とのコラボもおすすめです。

おもに火曜午前、水曜夕方、金曜午後、土曜夕方のご案内になります。
(都内であれば、出張施術のご相談も承ります)
 
詳細はメールにてご案内さしあげますので、下記アドレスの青木あてにご連絡くださいませ。
tar★studiopocket.com (★→@)


おまけ。足もみのBGMは「グリグリおじさん」で。


 

おまけ2
セミナーを終え、行本老師と。

やや卑猥にも見えますが、僕が手にしているモノは、骨際ラインを掘る(仲田講師いわく「キワキワホリホリ」)のに適した「赤棒ミニ」という真面目な道具です。
 

※足もみのご感想です。

●50代女性

●40代女性