おもしろがっています。

大体、オモシロい箱のリミッターが足りないのか、何でもすぐオモシロくなってしまうのですが、

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薬草を摘んで食べたりエキスをつくったり、狩猟採取しながら、年間数日は出張施術してみる。

という計画の今ココ。

 先日、とある協会主催の、薬草のプロフェッショナルF先生のフィールドワーク(野草散策)に参加してみました。その散策が楽しすぎたの。

 

 

 

通称、D通ビルがでんでんとそびえる都会の真ん中

 

 

私は、今までの人生で、植物に顕著に関心のあるほうじゃなかった。

 

 ですが、CS60だけじゃ治らないような複雑なトラウマ由来の難病の方とか、いろんな難質問を投げてくださる方々に、少しでも役に立てることはないんかと、

漢方や薬草の辞典を引っぱりだしたり、Shasticaのハーブ製品に度肝を抜かれたりしているうちに、植物と、その薬理作用と、自分で採取する発想が合体し…。



 

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「そもそも植物は、動物より高等な生物なんです。せわしなくうろつき、エサを求めて動き回らなければならない動物と違い、植物は静かにすべてのエネルギーを自分で産み、自分で消化し、まわりの命たちと交信し、コントロールする役目まで担ってる。

 

植物のタネは、ただ未知の場所へ運ばれてポトンと落ちるのではない。偶然に地に落ちるかに見えても、彼らは自分と子孫の運命を、何百、何千年後まで予期し、生きる場所をひそかに選んでいる。たまの天災や多くの人災によって、それは阻害されてしまうだけだ」

 

というようなことを、つねづねカタカムナ物理学の師匠・芳賀さんが仰っていたのですが、

 

「そうかな…。ハガちゃんたら、自分が植物と会話したり、ウタヒをあげて樹々を揺らしたりできるもんだから、草木の肩をもっちゃって」


と思っていたのです。


 
フィールドワークでも、動物や虫にばかり目がいってしまう

 

ですが、

 

「無人島に一冊だけもっていくならこの本」として好事家が挙げる、彗星探索家で地球環境研究家、リアルな臨死体験でも知られる木内鶴彦さんの本書を読んだとき、はっ。と解けました。

 

 

 

 

木内さんがおっしゃるに、

太古からさまざまな生物が地球に誕生し満ちたのは、現在考えられている「進化論」に適応した結果ではない。

 

たったひとつの目的のため。それは地球の環境バランスを整えるため。

 

主役は植物であり、その生態系を維持するワキ役として、動物が発生した。

 

肉食動物の多くが、草食動物の内臓を食べて自らの生命を保つ理由は、植物を栄養化する酵素をもっていないから。

 

そんな、植物にたよっている動物たちの頂点に立つ人間の役目は、学習し、想像、創造し、ただ生命バランスを調整すること。

 

そんなようなことが書かれていました。

 

 

 
 

木内氏の著書のなかでも、初期に書かれたこの本は、星々が瞬き流れるような文章といい、宇宙のはじまりのビジョンといい、論考といい、ほんとうに美しいです。

 

本書を読みながら「天の川」の「音階」が聴ける粋な示唆があります。バッハの曲です。

 

バッハやモーツアルトの楽曲の一部は、宇宙や自然のコードを忠実に音階に表現した、稀有で不思議なものだと思いますが、

そんな曲を聴いていたら、「植物が主役」説が、腑に落ちました。

 

「Planet」とは「plant」+「network」が語源。

スピな方々がよく言うけど、「ダジャレか」と思っていたそんな説も、説得力を帯びる気がしてきて。

 

 

 

 

 

庭園でのフィールドワークで、F先生もおっしゃっていました。

 

「この世で、2分間となくなったら、動物が生きていけないものはなんですか」


「酸素ですよね。植物はそれを自らつくりだし、自ら糖エネルギーに変えます。彼らは地上でじっとしているように見えるけど、丁々発止をしていて、動物の生態系すらコントロールしてるんです」

 

糖エネルギーは、すべてのプリミティブな源。糖質制限もほどほどにしておこう、プリミティブな交信能力が退化しないように…。

そんなインスピレーションが湧くような、土のうえ、太陽のしたの講義。

 

改めて、シンプルな細胞構造図をぱっと見るかぎり、たしかに動物より植物のほうが高等なような。


『和ハーブにほんのたからもの 』より


クローバー



F先生のレクチャーを聴きつつ、私は自分の手元で確認しなくちゃ気が済まないので、とりあげられた野草や野花を、いちいちこんなアプリで撮影し、能書きを確認。

 

植物アプリも幾つか取り入れてみたのですが、個人的にいちばん使いやすいと思ったのはこちらです。

 


 

 

 気になる草木を撮影すると、すぐ名前と特徴を教えてくれます。

 

「それは、私も導入しようかと思ったのだけど、高いので迷ってる」と何人かの参加者に言われたように、有料版は年間2千数百円の課金。

 

でも私のような野草1年生がよちよちと学んでいくには快適です。個人的な質問にプロフェッショナルが直に答えてくれるサービスもあります。

 

こういうアプリのおかげで「毒草と間違える危険が減る」のは心強い。この春も、セリとドクゼリを間違えて命があやうかったですもぐもぐ

野草のベテランのおじい、おばあでも、たまに食用草と毒草をまちがえて、年間数人は命を落としているという。誤食中毒死はコロナ死より多いんではないか。



 

クローバー

 

それはともかく。

F先生が教えてくれた25種ほどのなかで、私が最も心ひかれたのは「カキドオシ」という薬草。

 

 

可憐な見た目によらず、垣根をぶっ通して繁茂するほど生命力が強いことから名がついたこちら。ドクダミほどドメジャーじゃないかもしれませんが、それ以上の万能薬だという。

私が今もっとも弱い言葉、万能薬

 

知っている方は知っておられ、ネットではたくさんの情報が挙がっており、細かい特性を本記事では挙げませんが、茎は四角です。

 

 

ドクダミが、デトックス番長の十薬なら、こちらはダイエット軍曹の百薬なんじゃないか。

 

 

糖尿対策(血糖降下作用)、利尿、消炎作用をはじめ、腎臓結石、胆道結石、膀胱結石、胆汁分泌、黄疸、消化器疾患にも。湿疹や水虫にも。抗酸化作用いちじるしく。こどもの「疳の虫」にも。おとなの美肌(塗布)にも。

 

そして高血圧にも。うちの田舎の父ちゃんは、血圧で年中やきもきし、デイトレーダーかよというほど精巧な血圧グラフを作成して自己分析しているが、これを飲んどけばいいんじゃないか。

 

副作用は特にみとめられないと1968年日本生薬学会が発表したもよう。同学会によれば糖尿病対策として、カキドオシ・タラノキ・フジバカマの動物実験が行われたなか、カキドオシが最も顕著な血糖降下作用がみとめられたそうです。

 

ダイエット。コロナ期以降、好きな言葉。

 

そしてこの野草の素晴らしいのは、ドクダミ等と同じように、どこでも生えていること。

 

たぶん日本人全員が摘んで薬にしても足りるんじゃないかと思うくらい、どこでも生えてる。たぶん皆さん家の半径100m以内に生えてる。

 

この記事冒頭で、なぜ著名なF先生やその団体名を伏せたのかというと、後日私はこの庭園に舞い戻ってカキドオシを盗……採ってきたから。

ちょっとだけよ。ちょっと。

しかも一部をこっそり近所の原っぱに移植してみた。ちょっとだけよ。

 

なので先生や団体に迷惑のかからぬよう伏字にしたわけですが、そんな軽ドロまがいことをしなくても、都内のそこいらじゅうに生えてた。

 

 

 

 

で、生で抽出したり、煎じてお茶にしてみた。

 

広大な原っぱの奥に潜んでいたようなものを選りすぐりましたが、ちゃんと汚染対策もしたよ。

 

こういうことって面倒だと思っていたけど、ネットショップで買うより百倍楽しく、労働コスパもいい。

 

施術のクライアントさん、希望の方にも飲んでいただいたら、

「なんですかこれ。初めての感覚。胃から頭まで清涼感が立ち上ってきますね」

「上がる。なんか身体の感覚が上がってく」

 

ですよね。ですよね。シソとミントを足して、神様のハミングも足したような香りだよね。

 

摘み立ての生薬って、こんなにパワフルなのか。私は初めて飲んだ夜、体中のよぶんな糖が出るごとくのデトックスで、真夜中まで大清浄祭りでした。

 

これで旬でないのだから、旬(4~6月)はどれだけパワフルなんだ。

 

こんな素晴らしいものを、誰も当たり前のようにデイリーに使っていない(昔の人は使っていた)なんて。

 

クローバー

 

ちょっとめんどうくさい話をしますが、2018年にこっそり廃止が決定された種子法に続き、種苗法の改正案が、この秋に通りそう。

 

ひと言でいうと「自家採取や自家増殖の禁止」。

 

中韓などの勝手なコピーから和ブランドや農家の権利を守るという、著作権的な面が強調されているが、企業ならともかく、日本の9割以上が家族経営農家という現状では、困る人のほうが多いんじゃないかしら。

 

権利。それは、

私も義母みつはしちかこの著作権については目を光らせています。最近は勝手にイラストをコピ―して額縁に入れてメルカリで売る人まで出てきているので(強者だわね目)。

 

でもこんな時代ですから、読者の方々が、画像をじゃんじゃんSNSやブログに使ったり、自家用グッズとして製品化し家で使うことに関しては、もういいんじゃないかと。

 

作家のものでもあるが、部分的にあなたのものでもいいわよってことにしないと、20世紀的な権利の概念は今の状況にそぐわなくなった。

 

ましてや、りんごだとか米だとか麦だとかキャベツだとか、もともと天から地上に与えられた作物を、品種改良、DNA操作し、オラのものだとハンコを押して金をとる。というのは、どうなんだろう。

 

そこにある思考のベースは、そもそも競争とか支配原理のままだと思ってしまいます。あえてみんなにフリーに使わせることで収益を得るという、キンコン西野さんみたいな人は、まだ少ないのですね。

 

クローバー

 

話を薬草に戻すと、私は長いこと、病は近代医療で治すものだと思い込み、いろんなことが退化、衰退させられていたと思うんですが、

 

高価な薬なんか要らなくて済む…どころか0円で済むことがたくさんあるわけです。

 

ガン、糖尿病、腎臓疾患、パーキンソン、認知症、いろんな疾患に対応できる有用植物の薬理作用、しかしまだ解明されきっていないことが、まだまだたくさんあります。すごく簡単に皆が使いこなせるよう、私はどんどんハードルを下げてシェアする作業がしたいです。

 

どんなに搾られ、制限されても、自由である方法は尽きない。


野草全部をDNA操作することなんてできないから。この星の主役は人間ではないからです。

 

人類は、ほかの動植物の番人として存在しているに過ぎないと思えたら、より身軽になっていく気がします。