自動車学校の教官におもしろいことを聞きました。(あと数コマでやっと卒検ですわ…)
近年、高齢者によるアクセルとブレーキの踏みまちがい事故が多く報道されますが、
ドラレコなどのデータから、事故の直前、運転者は何らかの「音」に驚いている傾向が多いと判明したそうです。
心神喪失させるものって、映像より「音」なんですね。
それは工事の爆音だったり、雷だったり、カーナビの調子っぱずれの音声だったり、スマホの突然の着信音だったりするかもしれません。
で、
教習所内のコースで練習する生徒が、ダントツで「ぶつかりやすい」「乗り上げやすい」場所1位は、S字やL字型に急カーブがついた「狭路」という超極細の道ですが、
ベテラン教官がおっしゃるに、なぜか生徒がこの狭い道に入ると、他の道より、スマホが鳴り出す確率が高い。異様なほど。
ピリロリロリロリロリロ~~
「ひえっ」「わーっ」と教習生が焦った瞬間、みごとにドカンとぶつけるそうです。
強い緊張、恐怖のあまり、引き寄せている現象なのかもしれませんね。
とすると、わざわざ電波を呼び寄せて、クラッシュへ仕向けているのは、教習生自身の「気」ということになる。
センシティブで、ピュアなエネルギーの十代だからかしら、
脳内でエクソシストのテーマとか、かかってそう。
一方、
「私はプリン、プリン、なめらかプリン~」と、軟体物質になりきってよろよろと狭路を抜けて行くおばちゃんのメンタルには、なかなかそういう現象が起こりづらいです。
そういえば、
施術するお客様から、ときどき霊現象の悩みについて伺うことがあるのですが、(私は除霊などはいっさいできません)
№1現象は、やはり、足音も含めた「ラップ音」。
怪現象に悩まされている体験をお聞きして、しかし、思うのです。
「やっぱり、ご自身の想念が引き起こしている部分もあるのでは…」
私も覚えがあるからです。転勤族だった父と共に、少女時代に、全国のあちこちを引っ越ししましたが、思春期のいっときを過ごしたある部屋が、怪現象のすごい部屋だった。
ラップなど怪現象はもとより、リアルな「ヤカラ」も吸い寄せられ、
部屋に付けられた郵便受けから、真夜中に男がギラギラした目で覗きこんで「…外に出て来いよ」と囁かれたこともありました。
リアルもバーチャルも含め、怪現象のオンパレード。
しかし今ならわかるのですが、あれは私自身の十代のメンタルが引き寄せておりました。父さん母さんごめん。
それ以前は、とても健全な心身で、
「毎朝5時に起きてジョギングを……頭をまっしろにすると(略)……まわりが明るく光って……動物がよってきたり、花を咲かせたり、雲の形を変えられる」
という小学生日記が残っています。
修行のため、5時に起きて走りこんでいたという、
そういうプチサイキックな小5病は、当時、全国に100万人くらい居たと思いますが(笑)、
そんな幸福な北海道の暮らしを終え、
「あんた、まだ生理来とらんの、ふーーん…」と横目で見られる、本州の街なかの学校に転校したら、プチ能力はみるみる消滅した気がします。
それから約40年後。もと修行好き小学生は、神宮の武道場に出入りすることをゆるされ、あの頃の爽快感を思い出そうとしていますが、
ひろびろした道場の窓ガラスに、樹々の緑とともに、ぼんやり写る自分の姿に向かい、刀を振っていると、恐いものなんて世界のどこにもない気になります。自分の中身以外は…。
ところが、
ある日、不注意で、前夜からえらくおなかを壊した状態で道場へ出かけました。
そしたら、たまげた。
ナギナタ(2メートル20センチほど)を持ったまま、でんぐり返し(受け身)するという訓練がありまして、
ただでさえ、初心者がやるにはちょっと難易度が高いカナ…と思っていたのですが、
なぜか、後転(後ろでんぐり返し)がまっっったくできないのです。
なんで? なんで? と焦りながら、でんぐったら、
バギッ。
ナギナタが身体のへんな部分に当たるとともに、首、へんな角度にイっちゃった。
むち打ち。しかも、この感触は筋膜をやってしまいましたね。
1週間ほど治りません。
お腹こわして武道などやってはいけないんだな……と反省し、うなだれてお手洗いに出かけた。ら、
様子がおかしい。
武道場の端にあり、昼でも薄暗いながら、いつもはサンダルが乱れなく整列し、清々しい空気に満ちた廁でありますが、
その日に限って、みょうに暗く、寒々しい。
次の瞬間、鳥肌が立ちました。
ある個室の前に、一瞬、白いモヤのようなものが見え、その半空きの扉がかすかに、動……
風だ…。風やろが。
なんでもないふりで、個室にずんずんと入った私は、しかしおちおち用が足せません。
クライアントさんに日頃「おかしなものとチャンネルを合わせてはいけません」なんて言っているくせに、自分がチャンネルばっちり合うとるやないか。
ギ…と、なんか音までする。
気のせい気のせい気のせい大丈夫大丈夫大丈夫。
と、個室から出て見たら、
半開きだったはずの扉が、全開になっておる。
もちろんあたりには、何もおりません。
恐怖にかられた私は何をしたか。
「キエッ」
と、師範が聞いたらプッと噴くような情けない声を絞りだし、手刀をきって、ダッシュで逃げたんです。
💦
と、ここまではただの情けない体験ですが、
こういうとき、人体にはどんな変化が起きているんだろうと思ったの。
それで、持ち歩いている体温計で、待合室で測定してみたんです。
私の平均体温は、いま36,7~8度くらい。
運動した直後の数十分は、37度5分以上まで上昇していることが多いです。
それが36,0度 ↓↓↓
恐怖のために、体温って、こんなに下がるんですね。
おなかを壊しているなら体温が上がっているのか……と予想しましたが、ちがった。交感神経優位となり大きな筋肉や臓器に血がいってしまい、抹消の血管が収縮してしまうのか。
この恐怖がもう数十分と長く続けば、今度は体温がカーーッと上昇してくるのではないかと思います。
胃腸をこわしたら、体温が1度ちかく下がるほどの恐怖幻想に陥ったということは、おもしろい発見でした。
神経を安定させるホルモンの造成が急減するのか、
ウイルスがこわいこわいという人も、ひょっとして腸がお疲れなんじゃないか。
免疫というと、最近は抗体のことばかりクローズアップされてますが、まず腸管が「門番」のように担っている役目は、全体の免疫力の7割に相当するそうで、
つまり、
腸管をなるべくツルツルのプリプリにして、むだな恐怖や不安を生産させないことは、ウイルスの感染や発症の抑制に寄与するのではないか。
そして、不穏な「音」のついたニュースなんかを見聞きしない、
つまり、
むだな恐怖と免疫力低下を招かないよう、
テレビを切って、マスクをとって、森でお散歩しようよと。
神宮の杜から投稿です。