とある方(Ｙさんとします)から、CS60の予約メールを戴きました。
ちい恋良品から、マッサージオイルも購入してくださったそうです。
【Yさん】お風呂上がりに全身に塗ってマッサージしたら、いつも冷たく感じてたお腹が温かくなって、夜もよく眠れました。
しかし……
【Yさん】実は先月から左手の腱鞘炎が治らずに困っています。また、長年体調に不安があって、何とかここから抜け出して元気になりたいと願っています。
CS60の施術をお願いしたいと思ってご連絡しました。
ん。
通常、メールの段階では、詳細には立ち入らないよう心がけていますが、すこし引っかかったので質問をさせて戴きました。
腱鞘炎というのはは、親指側の痛みが強いでしょうか？
年齢などに伴い、女性ホルモンの減少と関係する場合も多いですが、思い当たられることはありますか？
こんな踏み込んだことをメールで訊くのは、慎重でなくてはいけない。30代の女性だった場合、「まだそんな年齢じゃないのに…」と傷ついてしまわれることがあります。
しかし「はじめまして^^」という文面にみられる、Ｙさんは、恐らく40代後半の女性。
真摯で、親しみあるコミュニケーションの取り方をされ、不安をおもちながらも、前向きに暮らされたい思いが伝わってきました。
私はライターの仕事柄、メールからお人柄が……わかるとは言えませんが、感じることは多少あります。メールのリーディングを深めてゆくと、施術の準備に役立つかもしれないと思います。
【Yさん】お返事ありがとうございます。腱鞘炎は左手の親指の付け根が痛みます。
布巾を絞ったり、キャップを開けたりすることが難しいです。
おそらく利き手(多くは右)を激しく動かす仕事(楽器、料理etc)ゆえの疾患ではなさそう、お勝手の作業をよくされているようだ。
【Yさん】現在〇歳で、一年くらい前から生理周期が短くなっていましたが、今月一か月位生理が遅れています。
いただいたメールを読んで、ホルモンの影響あるかもしれないと、すごく思いました！
二ヶ月の間、原因は何か？と考えたり痛む度にドキッとしていたりを繰り返していましたが、少し安心しました。
私も今年〇歳になります。生理が近くなったり遠くなったりで、体がヴィンテージ化しつつあります。
腱鞘炎もその現れかもしれませんね、対策を準備させていただきます。
ホルモンバランスの問題であれば、施術するのは腱鞘炎の手首や腕ばかりでなく、間脳や小腸も大事です。でも脳の深い部分に、ＣＳ60だけでアプローチするのは難しい。他の準備も要ります。
より良くアプローチするために、施術の日まで食事も工夫して戴ければ…と思ったのですが、
もしかして、あれをお召し上がりになっているのでは？？
女性ホルモン対策として大豆イソフラボンをたくさん摂られる方がいますが、お体に炎症が起きている場合は、逆効果になる事があるので、お気をつけください。
【Yさん】腱鞘炎が長引いていたので、ホルモンバランスの影響も少し疑って、先週から大豆イソフラボンのサプリを飲んでいました。止めるか減らした方が良いでしょうか？
体調の変化が大きくなった今、なるべく自然な方法で身体を整えたいと、本当にそう考えるようになりました。
ですよね。
ネットでもテレビでも大人気大絶賛大豆イソフラボン。エストロゲンに擬態する大豆イソフラボン。
でも、関節炎、痺れ、のぼせ、めまい、冷え、むくみ……炎症反応が起きているときは、要注意なんです。大豆由来のプロテインサプリなどもたくさん市場に出回っていますが、あぶない。理由はいくつかあるのですが、ひとつには植物蛋白毒の観点からです。
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歳をとると、茶色い炭水化物や大豆食品など、一見ヘルシーな玄米菜食によって大きく健康を損ねることがある。
それがなぜかを、仮説なり何なり、筋道を立てて説明できる日本の人は殆どいなかったのではないかと思います。
マクロビだフルータリアンだ縄文食だビーガンだパレオだケトジェニックだ…につづく新説がまた出てきたのか…と思いましたが、
レクチン毒の作用をまとめあげた、この著者(米国医学博士)は、大変よく研究されていると思う。
食べ方に気をつけてきたのに一向に体質改善されない、痩せない、と悩む方には、一読の価値があると思います。
自己免疫疾患ってなに？ 腸に繁る熱帯雨林のしくみって？ なぜ体調不良のときはパンがあぶないの、玄米もあぶないの、
消化器系統の基本を学びたい方にも良書だと思います。
◆
そういえば。
私は２年前に米国グレートプレインズ研究所にIgG検査をお願いした事がありますが、
グルテンアレルギー値が低くても、パンのイーストとセットになれば腸がダメージを受けることがある。また検査で数値が低くても、時期や体調によってはセーブしたほうがいい食物があるとわかってきました。
こうした詳細な検査も、健康維持の足がかりに過ぎなくて、刻一刻、生きているからだに合わせて、食べ物は調整していったほうがいい。
◆
Ｙさんは、リーキーガットとか腸の問題がおありではないかな？ と思ってグルテンへの注意をご提案したら、
【Yさん】一年前からグルテンを控える生活を続けています。私には過敏性腸症候群という症状が20代の頃からあります。
病院で対症療法を続けてきましたが、ひどい腹痛を繰り返していて、このままでは病気に振り回されて終わってしまうと思い、昨年から漢方薬局の先生にお世話になり、本で私なりに勉強してグルテンを控える生活をするようになりました。
グルテン抜き、ほか従来の療法食で体調がままならないなら、レクチンフリーも試される意義はあると思います。
食事を楽しみながら、まだまだ打てる手はいっぱいあります。そう言いたくてメール掲載の許可をいただきました。
◆
ひとりひとりに合う食べもの、食べ方は、ちがう。年齢、季節、日、時間によってもちがう。何を食べないかも。
以前、CS60施術に慣れてきた頃は、半トランス状態で、腕のおもむくまま自動運転し、私もあなたも気持ちよければよし、というところがありました。
でも施術後に、数日や数週間、調子がよくなるだけじゃ、お客様は立ちゆかないのだ。
自宅でのメンテナンスや運動や食事で、ひとりひとりが自分の主治医になり、もっと元気にならないと、この地球というホスピタルをみんなで運営していけないんじゃないかと思うんです。
話がでっかくなりましたが
私の願いは、いつかどなたも施術に来なくてよくなること。まじです。CS60も延々と続ける気はなく、いつかは手離そう、自分が人間CSになれたらと思います。なれなくてもいいのだ、淡々と勉強しつづけよう。
今やりたい医療の勉強を全部やったら、あとどのくらいかかるのか、ざっと計算したら、
４８９年。
。
むりね。