微熟女です。先日の関東の竜巻は、怪現象的でびっくりしましたが・・
3.11後の被災地で、タクシー運転手さんたちの間で話題になっている怪異現象があります。
廃墟や、荒れ地となった場所のそばで、タクシーを止める人がいる。目的地は、乗せた所と同じような荒れ地。…何だかおかしいなと振り返ると、消えている。
「本当に見た」「乗せた」と、何人も訴えるそうです。共通する客の特徴は、濡れていたこと。
津波で?
自分は幽霊は信じませんが、被災を経験した運転手さん達の「PTSD」ではないか。
…と、一言で片づけるにはあまりある話だと思います。
◆
先日、東京・お台場の日本科学未来館で、
『世界の終わりのものがたり…』という展示をみました。

死について(エグい)科学的アプローチがされた展示を見ながら、それでも"生"の希望を見出そう、というコンセプト。
三角灯にちりばめられたクエスチョンに、カードやマグネットで答えながら進みます。

3.11後らしい…ハートウォーミングというか、まじめな答えが多いなかで、珍回答も続出です。
Q テクノロジーの進歩によって消えたものはありますか?
「考える力」「第六感」「野生どうぶつ」「ぬくもり」「きずな」などオーソドックス回答が並ぶなか、
「おばあちゃん」。 ……知恵袋?
Q 細く長くいきたいですか? 太く短く生きたいですか?
「…俺は、太く生きてえな」
「おとん、もう十分太いよ。メタボだし」
「でも俺、10年後には死んでる気がするな…」
「10年後ったら、あたし29歳か。やべ、まだ結婚してなさそう。だったらよけい、長く生きたいなー」
「ひとりで長生きしても、寂しいぞ」
「おとんが寂しいわけじゃないじゃん、ほっとけ」
「そうだよ、死んだらもう寂しくねええんだよ。っていうか死ぬ事なんてさ、ゴチャゴチャ考えるもんじゃねえよ。死ぬっつったら、ただ死ぬだけだよ」
……という押し問答をしている父娘がいて、フきました。あなたがた親子は、なにゆえこの展示へ。
そのほかにも。
Q この世の後わりが来たら、残された時間でなにをしますか。
「愛する人とムニュムニュ…」みたいな模範解答が多いなか、ひときわ光る「銀行強盗」。

Q あなたの人生でいちばん心配なことはなんですか?
「どうか、ハゲませんように」というのがありました。短冊じゃないんだから・・


展示のなかでも、私が感心したのはこれでした。
古今東西、世界じゅうのあらゆる文明(王朝)の変遷が一目でわかる図表です。どんなに栄えた文明も、必ず血を流してほろぶ↓

…ですが、左端に、ずーっと紀元前から現代まで途絶えずにつづくラインがひとつだけ。日本です。(クリックで拡大できます)
そうだった。
日本は(史実が確かなら)、天皇が滅ぼされずに2千年以上も続いている、世界唯一のレアな国。
そういえば、アメリカの良心と理想と、戦後日本のヤケクソ魂との合作でできた「憲法」も、改正されていない憲法としては世界最古の部類になったそうで、
労働権、教育権、信教の自由、女子の権利などのナウ分野で、世界最先端でもある。(遵守の実体はともかく)…と新聞に出ていました。
◆
アインシュタインはかつて、日本についてこう言ったそうですね。
「この地球という星の上に、今もなお、こんな素晴らしい、優美な芸術的な伝統を持ち、あのような簡素さと心の美しさを兼ね備えている国民が存在している。彼ら以外に、これほど純粋な人間の心を持つ人はどこにもいない。この国を愛し、尊敬すべきである」
「私はこのような尊い国が、世界に一か所くらいなくてはならないと考えていた。我々は神に感謝する。我々に、日本という尊い国を作っておいてくれたことを」。
…先生、ちょっと、酔っぱらっていらしたのではないかと思うほどの絶賛ぶりですが、
「被災地のゆうれい」は、このよい国に生き残った子どもたちが、この先もサステナブルな社会を存続していけるか、心配でつい、見守り(夜回り)に出てしまうのではないか。
そういうオカルティックなことをつい、考えてしまうのでした。

【さらに楽しまれたい方は、押してくれたら1杯】
おごるかも

編集・ライター・書店員
3.11後の被災地で、タクシー運転手さんたちの間で話題になっている怪異現象があります。
廃墟や、荒れ地となった場所のそばで、タクシーを止める人がいる。目的地は、乗せた所と同じような荒れ地。…何だかおかしいなと振り返ると、消えている。
「本当に見た」「乗せた」と、何人も訴えるそうです。共通する客の特徴は、濡れていたこと。
津波で?
自分は幽霊は信じませんが、被災を経験した運転手さん達の「PTSD」ではないか。
…と、一言で片づけるにはあまりある話だと思います。
◆
先日、東京・お台場の日本科学未来館で、
『世界の終わりのものがたり…』という展示をみました。

死について(エグい)科学的アプローチがされた展示を見ながら、それでも"生"の希望を見出そう、というコンセプト。
三角灯にちりばめられたクエスチョンに、カードやマグネットで答えながら進みます。

3.11後らしい…ハートウォーミングというか、まじめな答えが多いなかで、珍回答も続出です。
Q テクノロジーの進歩によって消えたものはありますか?
「考える力」「第六感」「野生どうぶつ」「ぬくもり」「きずな」などオーソドックス回答が並ぶなか、
「おばあちゃん」。 ……知恵袋?
Q 細く長くいきたいですか? 太く短く生きたいですか?
「…俺は、太く生きてえな」
「おとん、もう十分太いよ。メタボだし」
「でも俺、10年後には死んでる気がするな…」
「10年後ったら、あたし29歳か。やべ、まだ結婚してなさそう。だったらよけい、長く生きたいなー」
「ひとりで長生きしても、寂しいぞ」
「おとんが寂しいわけじゃないじゃん、ほっとけ」
「そうだよ、死んだらもう寂しくねええんだよ。っていうか死ぬ事なんてさ、ゴチャゴチャ考えるもんじゃねえよ。死ぬっつったら、ただ死ぬだけだよ」
……という押し問答をしている父娘がいて、フきました。あなたがた親子は、なにゆえこの展示へ。
そのほかにも。
Q この世の後わりが来たら、残された時間でなにをしますか。
「愛する人とムニュムニュ…」みたいな模範解答が多いなか、ひときわ光る「銀行強盗」。

Q あなたの人生でいちばん心配なことはなんですか?
「どうか、ハゲませんように」というのがありました。短冊じゃないんだから・・


展示のなかでも、私が感心したのはこれでした。
古今東西、世界じゅうのあらゆる文明(王朝)の変遷が一目でわかる図表です。どんなに栄えた文明も、必ず血を流してほろぶ↓

…ですが、左端に、ずーっと紀元前から現代まで途絶えずにつづくラインがひとつだけ。日本です。(クリックで拡大できます)
そうだった。
日本は(史実が確かなら)、天皇が滅ぼされずに2千年以上も続いている、世界唯一のレアな国。
そういえば、アメリカの良心と理想と、戦後日本のヤケクソ魂との合作でできた「憲法」も、改正されていない憲法としては世界最古の部類になったそうで、
労働権、教育権、信教の自由、女子の権利などのナウ分野で、世界最先端でもある。(遵守の実体はともかく)…と新聞に出ていました。
◆
アインシュタインはかつて、日本についてこう言ったそうですね。
「この地球という星の上に、今もなお、こんな素晴らしい、優美な芸術的な伝統を持ち、あのような簡素さと心の美しさを兼ね備えている国民が存在している。彼ら以外に、これほど純粋な人間の心を持つ人はどこにもいない。この国を愛し、尊敬すべきである」
「私はこのような尊い国が、世界に一か所くらいなくてはならないと考えていた。我々は神に感謝する。我々に、日本という尊い国を作っておいてくれたことを」。
…先生、ちょっと、酔っぱらっていらしたのではないかと思うほどの絶賛ぶりですが、
「被災地のゆうれい」は、このよい国に生き残った子どもたちが、この先もサステナブルな社会を存続していけるか、心配でつい、見守り(夜回り)に出てしまうのではないか。
そういうオカルティックなことをつい、考えてしまうのでした。

【さらに楽しまれたい方は、押してくれたら1杯】
おごるかも

編集・ライター・書店員