こんにちは、トレーナーの伊藤道生です。
先週のブログの最後に書きましたが、今週からはもっと肩の力を抜いたお話を書いていければと思います。
初回の今日は、鯉のぼりと陰陽五行説について書いてみたいと思います。
もうすぐゴールデンウィーク、色々な所へお出かけされる方も多いと思います。
この時期、お出かけ先でよく目にするのが「鯉のぼり」ですよね
実はこの鯉のぼりと陰陽五行に、関係があったってご存知でした
まずは、なぜ「鯉」が使われているのか?
それは中国の故事『鯉の滝登り』という言葉に由来しています。
昔、黄河の上流に竜門山を切り開いてできた、非常に流れが急な竜門といわれる滝がありました。
その滝を昇りきった魚だけが竜になれると言われてましたが、どの魚も昇りきることができず、唯一鯉だけが昇りきり、竜になったという故事です。
今でも難関を突破して立身出世するという意味で「登竜門」などという言葉が使われたりしますが、これもこの鯉の滝登りが関連しています。
ということで、鯉は子供の立身出世を願う魚ということです。
で、鯉のぼりの色の定番といったら、黒・赤・青です。
今ではいろんな色の鯉がいますが、本当はこの色にも意味がちゃんとあるんです。
古代中国の陰陽五行説ではこの世界の全てのものは、陰と陽の2つの気と木・火・土・金・水の五行で成り立っていると考えられていました。
それでいうと、真鯉のお父さんは「水」「冬」、緋鯉のお母さんは「火」「夏」、子鯉の子供は「木」「春」を意味します。
水は生きるために必要不可欠な物、火によって私たちの生活は非常に豊かになりました。木は成長を意味します。
それぞれに、いろんな意味が込められているんですね。
そういえば、鯉のぼりの一番上にカラフルでヒラヒラしたものがありますよね?
あれを「吹き流し」と言いますが、あれにもちゃんと意味があります。
この吹き流しも、陰陽五行説に由来していて、よく見ると陰陽五行の五色(青、赤、黄、白、黒)になっているのがわかると思います。(※黒を紫、群青などで代用することもあります。)
これには、魔を祓う『結界』の役割があります。
陰陽五行のそれぞれの関係性を図で書くとき、一筆で書くことができ、五行の形は『魔が入り込む隙間がない』ということ。
子供の成長を願う親が、これから降り注ぐであろう厄災や困難から我が子を守ってあげたい、という願いが込められたもの、、、なのかもしれませんね。