今年ももう年末。一年を振り返って思うことは多くありますが、明日に向かって前向きにプラス思考で来年も頑張りたいと思います!
さて、いつもお世話になっている須藤明美先生の論語教室から一つ、以下、漢文を取り上げます。漢字だけにした文を「白文」と言います。それに句読点とカタカナがつけば「原文」。写真の最初に書かれている大きな文字の文章は「書き下し文」。
原文の「遠慮」のところ、書き下し文によっては『遠き おもんばかり無ければ、必ず近き うれい有り』とするものもあれば、『人遠慮無ければ、必ず 近憂(きんゆう)有り』とする本もあり、どちらが正解とは特に無いようです。『論語』は、中国から渡ってきた書物。本来は、漢字だけでしか書かれていなかったので、日本人が解釈すると多少の違いは出るのでしょう。大きく意味が違わなければ問題はないと言ったところなのでしょうか。

子曰人無遠慮必有近憂
(衛霊公第十五より)

[写真のページ]
須藤明美著書 『論語の教科書』明徳出版より
(以下、本文中より抜粋)

「遠慮とは、遠い先までのことを、考えること」
目先のことばかりではなく、遠い将来、未来にまで思いを巡らし、今すべきこと、今考えるべきことを、大切な時間を使って、行動しましょう。有意義な今日を創り、明日につなげたいものです。そうでないと、きっと近くに心配事が出て来てしまうことがあります。


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