洋館の解体は遅々として進まぬように見えつつも、進んでいる
緑深き、木々に囲まれた広いお庭の洋館は、最早木々は全て伐採され庭はのっぺらぼーとなり、かつ重機が運び込まれている
健在であった頃の洋館。
もちろん解体して崩壊させようという魂胆ではない
解体して、全部品を山手町の交番裏に運んで再建しよう、魂胆なのだ
そんなこと出来るのかよ
と、シロートであるわたしは思うのだが、出来るらしい
そのような、深謀遠慮があるものだから、解体も慎重かつ細心の注意を払うのであろう
これが今の洋館の姿
工事の人や警備員のおじさんに写真撮影する姿見られると怒られるんじゃないかと、恐れたので離れた場所から撮影
木々は1本もなく、全て引っこ抜かれている
だが、この洋館の庭にあったのは梅、夏ミカン、柚子、ツツジといった比較的よく栽培されている木々ばかりでなく、ユーカリの大木があったのです
ユーカリの大木は洋館の解体のもっと遠い過去に伐採されてしまったのです
なぜならば、倒壊の恐怖を人々が感じたそうで、はぁ~(*´Д`)うちはユーカリの木が仮に倒壊しても一向に被害にあう気配はないものだから、そしてユーカリの木が大好きだったので心より悲しんだのです
香りというのは記憶と最も結びつくものだって、いうけどここの洋館のユーカリの落ち葉から立ち上るユーカリの香りは楽しかったオーストラリア旅行を思い出させてくれたのです
それがアデレードやシドニーの街並みや観光の思い出より、アデレードもシドニーもキャンディ屋が沢山あって
わたしはご丁寧にもキャンディ屋があるたんびに店に入ってキャンディを買って、だって、やはりオーストラリアのキャンディは日本で売ってないのが多いんだもん
そのようにキャンディの食べ過ぎで、行にはゆとりがあった高田ケンゾーのワンピースが帰りにはパンパンになってしまったのです
もちろん服が縮んだんじゃありません。わたしが太ったのです
その数あるキャンディ中でも明らかに人工着色料の手にかかったであろうと思われるド緑のユーカリキャンディというのがあったのです
緑以外には変哲のない飴ですが、ユーカリキャンディなだけあって、本当にユーカリの香りがするのです
同行していた息子は当時より、飛行機旅行中は離陸しながら寝てしまって着陸時に目を覚ますという特技を持っているので全く手がかかりません。
帰り便のカンタス航空機は丁度デカプリオ主演のタイタニックを上映してて、わたしはユーカリキャンディなめて鑑賞。
丁度飛行機赤道のあたりを通過していたのかやたら揺れて、それがまたタイタニックの沈没にシンクロして凄く臨場感あり
もちろん、あのユーカリの木の落ち葉の香りで思い出したのは飴のことばかりじゃ、ありません
アデレードの海岸や、コアラの写真を撮ったこと、オペラハウスやハーバーブリッジ、なにより季節が逆で7月なのに寒かった
嗚呼、はるか昔の洋館とユーカリの木とそれにリンクするオーストラリアの思い出