壇ノ浦に、再び参上! | ひっそりブログ「とりあえず。」

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■再び参戦、しものせき海峡まつり!! 行ってきましたよー…楽しかった! もちろん見物ではなく、参加です。

■さてさて、当日夜明けの遥か前に起床。まずは顔を作る。今年は現場に行くまでは仮だし予定なんだけれど、おそらくは大将格の役。やや強めのメイクを施しました。赤のアイライナーをリキッドとペンシル両方使って、ちょっと血走ってる感を出してみました。

■集合時間より10分程度早く現場に到着。受付で名前と役名を照合していただきました。今年の私の役は「平 知盛」。名前を口にするだけで恐れ多い方の役…謹んでお受けいたしました。このお祭、呼び物の船合戦の乗船区分を手にマジックで大書きしてもらうんですが…去年は確か4-Aと書かれた覚えがあるけれど、今年は「唐2-H」と書かれました。これは「唐戸桟橋の2から乗船する平家方」と言う意味だそうで…御座船への乗船決定。足袋と乗り物酔いの薬は自前で持ってきたし、とっとと着替え場所の3Fに上がり、お呼びがかかるまで待機。

■10分ほど待っていると着装が始まり、私はB-1という鎧番号をいただきました。指定された鎧の場所まで行くと、萌黄色の縅の鎧が…、って、これ、兜がやけに小さくありませんか…? まさかね…?? 着付け方二人に助けられつつ、足袋を履き、肌着と小袖を着たところで、やっぱり鎧が間違っていたことが発覚。危うく稚児鎧を着せられる所でした。

■で、ちゃんと割り当てられた鎧は紫の縅(確か去年も紫だった…)。肌着、単と着て袴…ここでも間違い発覚。袴が烏帽子武者用の物だったらしく、鎧直垂と取り替えていただきます。で、直垂の上衣を着せかけられたところで、今度は私が気がつきました。「あの…直垂の前に、籠手は付けなくていいんですか…?」。着付け方のお二人は慌てて直垂を脱がし、「すみません!すみません!!」と言いながら、籠手をつけてくれました。すったもんだがあり、折角早めに着いたのに、着装完了までにはえらく時間がかかってしまいました(…最後の最後に草鞋を履かせ忘れられた…)。

■念願の兜…自前の頭巾をかぶった上に、タオルを置き、サイドの髪を一掴みずつ残して「乱髪」にして、兜を乗っけてもらいます。被る前に触ってみたら…重いんだこれが!!てっきりFRPとかグラスファイバーとかでできてるんだろうなと思っていたら、思いっきり金物ですよ、金物! 仕方ない…大人しく被せられます。忍緒(=顎紐)は簡略した結び方で結んでくれました。唇のすぐ下に結び目が来る正式な結び方もやってみたかったけれど(なぜか自分で結べます)、がっつり籠手が付いた手では結びにくいので、着付けの人に任せました。頭に乗っけてみると…あれ…? 思ったほどつらくない…?? シコロもがっつりあるし、日焼け予防にいいかも♪ 太刀を佩き、采配を握り、装着完了。

■集合場所の1Fロビーはさながら武者だまりになっていて、それぞれが思い思いに寛ぎながら待機しています。赤間神宮に上臈参拝を撮影に行くアマチュアカメラマンの知人が立ち寄ってくれて写真を撮ってもらったり、建礼門院、建春門院役のお二人が声をかけてくださり「同じ船ですね!楽しみましょう!」と歓談したり…。

■昨年は行列が先、船合戦が後でしたが、今年は船合戦が先、行列が後です。家来衆は源平別々にバスに詰め込まれ、水上交番裏の桟橋まで運ばれていきますが、手に書かれた文字に「唐」の字が入っている人は、歩いて唐戸桟橋まで行ってそこから御座船に乗船します。一足先にバスで出発する家来衆に「行ってらっしゃーい!」と手を振って、しばらく待機していると、「御座船の皆さん出発しまーす!」と声がかかり、みんなでてくてく歩き始めます。

■すごい面子ですよ、この集団。源氏は九郎殿、弁慶さん、静御前、梶原景時さんあたり、我々平家方は安徳帝、二位尼時子、建礼門院徳子、建春門院滋子、平経盛、平忠度、子供甲冑に私、平知盛。超豪華メンバーです。それが、てくてく街中を歩いているわけですからね。国道9号線を横切る際に、運転中の皆さんがぽかーーーんとこっちを見やっています(見るのはかまわんが事故るなよー…)。小さなお友達は「すごーい! かっこいー!!」と手を振ってくれます。私は立場上、主上(安徳帝)の後ろを護る形で歩きましたが…主上、しっかりしています。周りから手を振られる前に、自発的に御手を振り、周囲の注目を集めておられました。集客効果抜群。

■観光客の間を縫って、唐戸桟橋に到着。この桟橋はフロート式なので、すごく揺れるんです。御座船が着岸するまでしばらく「揺れますなぁ…待っている内にばてるかも…」と一同不安になります。その間、桟橋の向こうから手を振る人たちに答えたり、勇気を振り絞って我々に近寄ってくる人たちと一緒に記念写真を撮ったり…。

■安徳帝はちょっとやんちゃな8歳の男の子。隙あらば、私が佩いている太刀の柄に手を伸ばし、引き抜いて振り回します。「刀がお好きですか?」と尋ねると「好き!」と答えてから、しげしげと私を見上げて「ねぇ、女でもサムライになれるの?」と無邪気な問いかけが。「なれますよ。私は強いから。」と答えると「ふーーーん…」と怪訝なお顔をして、また太刀で遊び、二位尼役の実のお母さんに「これ! 刀をお返ししなさい!」と叱られ…なんかものすごく微笑ましかった。

■やがて乗船時間となり、海原へと漕ぎ出します(一応船首部分に陣取り、出港と同時に采配を振り上げてみたりしました)。今年の船合戦はすごかった。波も高かったし、ルートもすごく長くなってた。去年は源平両軍とも水上交番裏から時間差で出発し、ルートの中間でぶつかり合う展開でしたが、今年は源氏は早鞆瀬戸の東側、平家は西側の水上交番裏に一旦待機してから、いきなり両軍がぶつかり合う展開。これは血が騒ぎます。


「とりあえず。」

■びっちり人がいるカモンワーフ岸壁に沿って壇ノ浦を東へ走り、赤間神宮前の海域で、忠度殿が「ややっ! 源氏の船団が見えまする!!」舳先へ眼を向けると、遥か前方に白い幟をはためかせた船団が…!…いやぁ…楽しいわ!!合戦気分が盛り上がる! おまけに他の船の運航の妨げになるからとの理由で無理だろうとされていた関門橋の向こうまで行きましたもんね。海面ぎりぎりから見上げる関門橋の雄大なこと…。

■今年は御座船に乗っていましたので、献花にも立ち会えました。2周目の途中で赤間神宮の沖で一旦停船し、安徳帝と二位尼が海上に白い花束を放ちます。それに合わせて乗り合わせた御座船メンバーは合掌礼拝。赤間神宮前の階段に陣取った観光客から一斉に拍手と歓声が揚がります。岸壁から「平家、がんばれー!!」と声援を送ってくれた皆さんに思わず「ありがとうーー!!」と返事してしまいました。

■折り返し点で船首を西に向けなおした我等の御座船に並走する白い幟を立てた船が一隻…すかさず「あれは阿波民部田口!?」「さては寝返ったな…!!やはりあの時斬っておけば…!!」忠度殿、ナイスです。

■そうそう、いつまでリンクが生きてるか不明ですが、船合戦の動画 がありましたのでよかったらご覧ください。平家方御座船の左舷前方にいる采配握った小柄な武者が私です。ホント、今年はすっごい船が揺れましたがその分スリリングで楽しかった!! 海の上ってすごく涼しくて気持ちいいんだよね…♪

■水上交番裏桟橋で下船し、バスに詰め込まれて控えに戻ります。兜だけ脱いでお昼ごはん…入らない…おかずを少し、ウィダーインゼリーとアクエリアス一缶でお腹一杯です。

■ゆっくりする間もなく武者行列がスタート。やっと背旗を挿してもらえました…感動…。本当に「平 知盛」って書いてあるよ…夢じゃないよ…。道々友人達の顔がちらちら見えたりして、顔が緩みそうになるのをこらえるのが大変でした。今年はメインステージの位置が変わっていたので海に突き当たってから東に歩きます。

「とりあえず。」


■ルート取りは置いといて、海に突き当たって以降のルート自体の、2列でしか歩けない狭さがとても気になりました。当初3列で組んであった折角の隊列が崩れてしまって残念でした。それでも私はずっと先頭付近だけれどね…。

■途中4箇所で勝鬨を上げ、またもやバスに詰め込まれて控えに戻ります。ああ…今年も終わったか…って、なんか…途中が抜けてる気がする……?? 今年はグリーティングの時間がなかったなぁ、そういえば……。これもちょっと引っかかります。来年は改善を求む。

■鎧を脱ぐときの開放感を味わいつつ、消炎鎮痛剤を取り出し、ふくらはぎにたっぷり塗布しました。去年は足にキて、翌日歩くのが大変だった。流石に学習しましたよ。今年は間を置かず対処しておいたお蔭で遥かにラクに過ごせています。

■今年は結構みっちり詰まったタイムテーブルだったので、船上で笛を吹いたり、いろいろ遊んだりができなかったのがちょっと惜しかったかな? 休憩時間も短かったし…。

■っちゅーわけで、学習しつつ、また出たいなーなんて思っていたりする今日この頃です。823年前へのバーチャル時間旅行…ああ、楽しかった…………!!