Art and Landscape -2ページ目

Art and Landscape

Seeking New Paradigm of Landscape Design as an Art Form

Exploration of Socio-Technical Boundaries: From 11th Venezia Architecture Biennale

これは思わず「おおーーーーっ」と声を上げずにはいられないような、文字通り度肝を抜かれた展示である。特にベネズエラ館での展示だったので、最初入ったときは「ベネズエラにこんなテクノロジーがあったとは!」と仰天したのだが、実はベネズエラ館を借りてのスイスの建築家グループのエクシビションであった。

この展示も、Architecture Beyond Buildingという全体テーマに対するひとつの明快なヴィジョンを提示している:

Architecture is an inherent part of every society. It is an indicator of political, economic, technological and cultural conditions, as with as their change. The sphere of functin and the professional image of the architect undergo regular reintrpretations in rhythm with these transformations of context, as is currently manifest in very different places.


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人間の手で積むなら、すごい職人芸なわけだが実はプログラムをインプットされたロボットがどんどんブリックを積んでいく。職人だったら何年も何十年もかかるような芸当をテクノロジーがやってのけているわけである。この映像では、プログラムを組み込まれたロボットが高度な技術を要する仕事をしていて、人間が接着剤を塗るという単純作業をやらされているということがまた面白く、アイロニカルである。

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今もって謎なのだが、このブリックワークはモルタルで固めてるわけでもなく、映像で見ても強力接着剤?みたいなもので2箇所くらいとめてるだけなのである。この強度はいかほどのものなのか、パブリックスペースで使えるのか!?など色々気になってしまった。
因みにブリックワーク(レンガ積み)はイギリスのお家芸で、彼らは何でもかんでもブリックワークに頼りたがるが、こういうイノベイティヴなものは英国では殆ど見かけない。


以下は同様のテクノロジーを用いた他のマテリアルによる展示である。(映像のみ)
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レンガという数千年も前から使われている古い建築材料を用いて、アート、デザイン、リサーチ、テクノロジーのクロス・バウンダリーによりこのような作品が生み出されることは驚きのあまりであり、そのトランスフォーメンションの可能性は他のマテリアルへの応用を見る限り無限大であるといわざるを得ない。

館内では上に掲載したビデオクリップのような、製造過程の映像が紹介されており、私はここで数時間をあっけにとられて過ごし、貴重なデジタルカメラのバッテリーの殆どを消費してしまった。(笑) 「リインタープリテーション・アンド・トランスフォーメーション」の知的生産技術こそが明日をつくりかえていくという、ひとつの例を見せつけられた嬉しい瞬間であった。


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Exhibition Title: Explorations Teaching, Design, Research
Exhibition Venue: Venezela Pavilion
Commissioner: Urs Staub
Curator: Reto Geiser
Exhibitor: Laboratoire dela production d'architecture(LAPA)
Ecole Poly technique Federale deLausanne(EPFL)
Harry Gugger
Aterlier de ;a conception de L'espace(ALICE) etc.



Copyright: Studio Lasso www.studiolasso.co.uk

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Architecture as Spatial Measure Machines -From 11th Venezia Architecture Biennale

これは今回の建築ビエンナーレで私がびっくりさせられた展示のひとつである。ハンガリー館での展示だが、これも実はコンペを勝ち抜いた日本の建築家の作品であった。


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Corpora in Sighteと題するこのプロジェクトは、広域なエリアに多数のセンサーを敷設したメッシュネットワークを形成し、リアルタイムの環境情報(気温、明るさ、風向き、風速、ノイズ=人々の活動etc)を収集・集積し、そのデータ解析をもとに特殊なノーテーションシステムによって構造化される不可視の建築が、リアルタイム・コンピューティングによって館内・野外に生体のように成長または減退しながら生成変化していくというものである。

このプロジェクトはdoubleNegatives Architectureによって2007年10月から2008年1月に山口情報芸術センター(YCMA)で展示され、メディアテクノロジーを駆使した新しい建築展として国内外から大きな注目を集めた。メディアテクノロジーを積極的に取り込む新しいスタイルの建築グループdoubleNegatives Architectureは、建築家市川創太氏を中心とする複数の国際的メンバーで構成されている。今回のハンガリー館参加の経緯は、コアメンバーのプログラマー、アコシュ・マーロイがハンガリー出身であることから、ハンガリー人キュレーター、ジュラ・ユリウスをコミッショナーとしてハンガリー館でのプロジェクト候補に選ばれたというものである。


このプロジェクトで興味深いのは、リアルタイムに変化する環境情報としての建築が構想されている点である。ここでは、平面図、立面図、パースなどの既存の空間表記法を超えて、人間の身体感覚に備わっていない空間知覚をソフトウェアが補うことによって、複数の全方向主観視点から同時に捉えられた建築形態が瞬時に決定されていく。

タイトルに"Architecture as Spatial Measure Machine"とあるように、doubleNegatives Architectureでは、空間を計測する装置・プロセスとして「建築」を位置づけ、空間ノーテーションを提示するインスタレーションから3次元音響システムを使った音の建築などへとプロジェクトを展開している。

建築のみならずランドスケープの新しい可能性を垣間見せるような前衛的エクシビションであったが、今後特に「音の建築」については、自分のなかのテーマと重ね合わせながら、彼らの活動に注目していきたいと思っている。


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出展タイトル:コーポラ・イン・サイト
出展場所:ハンガリーパビリオン(ジャルディーニ地区)
コミッショナー:ジュラ・ユリウス
出展者:ダフルネガティヴス・アーキテクチャー http://doublenegatives.jp/
協力:山口情報芸術センター(YCAM)

参考文献:山口情報芸術センタープレスリリース



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"Extreme Nature: Landscape of Ambiguous Space" from 11th Venezia Arcitecture Biennale

今回11回目を数える建築ビエンナーレでは"Out there: Architecture beyond Building"という、単なる建物の建設を超えてアーキテクチャーを捉え直そうという全体テーマに対し、招待建築家、出展各国がそれぞれにレスポンスしたものであった。

私は2日間で2つの会場を鬼のように見て回りへとへとになったが、国によっては最近のメジャーな建築を展示しただけで終わってしまったところもあり、アッと驚くようなコンセプトやテクノロジーを披露したところもあり、それぞれの国の建築の進化度?のようなものを示していてとても興味深かった。

その中でも、"Extreme Nature: Landscape of Ambiguous Space"と題する日本パビリオンの出展は、次世代の建築のあり方を示唆する1歩先んじた出展であったように思う。ランドスケープの立場からも、建築との関係を捉え直すという意味において考えるところが多かった。


日本館の中に足を踏み入れると、そこは白いエンプティな空間で、壁に近寄ってみるとおぼろげで繊細な鉛筆描きのドローイングがびっしりと書き込まれている。

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石上氏のアプローチは、ランドスケープと建築の境界をどこまでも曖昧にするというもので、「建築を計画するように風景を考えていき、同時に、風景をつくるように建築をつくっていく」という考え方を基盤としている。この考え方は、ここでも紹介されている氏の"Lake Project"に顕著に見られるものである。

レイク・プロジェクトは具体的には、湖岸や湖底の地形を少しずつ変形させていくことで、刻々と移り変わっていく湖のかたちをつくることを意図したものであるらしい。つまり、ゆるやかな関係性がゆるやかに景色を変化させてゆき、そのゆったりとした動きが音もなく移り変わってゆく季節の流れのようななかに静かに溶け込んでゆく空間を目指したものである。

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建築の外部空間には石上純也氏設計による4つの温室が置かれている。

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以下は石上純也氏による言葉である。

「それぞれの温室は、すごく華奢な柱と薄いガラスでつくられていて、計画される環境に応じて空間のプロポーションや柱の数などが異なります。そのプロポーションや周辺に合わせて、熱帯植物を温室の中に、生け花を生けるように配置していきます。植物の密度は、建築がつくりだす空間と植物がつくりだす空間、そして周囲の風景とが等価になるように、厳密にバランスを調整しながら決められます。また、温室どうしの関係性が既存のランドスケープの中に新しい空間をつくっていきます。空間をつくるとこと風景をつくることを限りなくあいまいにしていくことで、これまでにない建築の可能性を考えようとしています。」

「また、温室とはいっても設備的なものを利用して大々的に環境を変えていくのではなく、シャボン玉の膜のように薄いガラスに包まれることによって、そこの場所にある環境に少しゆらぎを与えて、ちょっと環境を変えます。そうすることで、植物の多様性は劇的にひろがっていきます。」

「草花の茎や木の幹のように華奢な柱とシャボン玉のように薄いガラスによって、既存の公園がつくり出す環境と建築が生み出す空間をどこまでも曖昧にしていけないかと思っています。」


最後となったが、日本館展示のコミッショナーである五十嵐太郎氏による展示コンセプトを紹介する。「二重化された曖昧な風景」「あらゆるものが同時に存在していることを認識する空間の状態」など、これは日本本来の空間特性に根ざした、新しい世紀の建築の「始まり」を示唆する展示ではなかっただろうか。

>日本館の内部はほぼ空っぽとなり、本来の美しい空間があらわになる。一方、まわりでは温室を点在させることで、外部空間をインテリア・ランドスケープのように構成していく。だが、オブジェとしての建築の反転がヴォイドとしての外部空間を生むのではない。建築のファサードが外部を規定するのでもない。エーテルの充満したかのような透明なヴォリュームの温室の内部空間が、外部空間を意識させる。だが、そこには家具が置かれ、室内のようでもある。日本館そのものも、「建築」というよりは、人工的な地形、あるいは「環境」の要素のひとつとしての見立てを行なう。もともとの屋外空間と、ガラスに包まれた華奢な鉄骨の構造体のあいだに生まれる空間も重なりあう。二重化された曖昧な風景がたちあらわれる。それは内外の植物、家具、建築、地形、環境など、あらゆるものが同時に存在していることを認識する空間の状態を生むだろう。 (五十嵐太郎)

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日本パビリオン(ジャルディーニ地区)
展示テーマ:EXTREME NATURE: Landscape of Ambiguous Spaces
コミッショナー:五十嵐太郎(建築批評家、東北大学准教授)
参加作家:石上純也(建築家)、大場秀章(植物学者)


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