こんにちは。
千葉ポーセラーツサロン・グリーンリーフの山下です。
井上荒野著 「ママがやった」 読了しました。
この本を手に取ったきっかけは
井上荒野（あれの）というペンネームが気になったからでした。
旧約聖書 イザヤ書35章
荒れ野よ、荒れ地よ、喜び踊れ
砂漠よ、喜び、花を咲かせよ
野ばらの花を一面に咲かせよ
… … …
このイザヤ書35章からとった名前だろうか？と思ったからです。
調べましたら、
井上荒野は井上光晴の長女とありました。
（井上光晴は一度も読んだことがありません。）
もしかしたらクリスチャン？と思いましたが信仰についての記載はありませんのでしたので
荒野というペンネームは聖書とは関係がなさそうです。
私の考えすぎだったようで…。毎度のことか…（苦笑）
本は
70代後半になる夫婦とその三人の子供の物語です。
1章ではこの家族に異変が起こり、
２章で長女、
３章で夫、
４章で次女、
５章で妻、
６章では長男 というように、
家族一人一人の内面が語られていき
最終章で
いよいよ１章で起こった異変の結末へと導かれて行きます。
現代に暮す家族と周囲の人間の心の荒野を描いた物語、
まさに作家の名前にぴったりのお話でした。
全170頁で読みやすく、entertainmentとしても面白い本です。
「ママがやった」 2016年発行 文藝春秋
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