いざようこと
このところ、夜になると雲がとれて、美しいお月さまが眺められる八ヶ岳南麓です。
火曜日が満月だったから、おととい31日がいざよい、昨日が立待月、今日が居待月かな。
満月以降、月の出が日に日に遅くなるので、月を立って待つ、座って(居る)待つということだそうです。
そして明日は寝て待つから、寝待月。なんとも優雅なネーミングですね。
私が一番好きなのは、なんといっても「いざよい」。
パソコンでいざよいと入力すると、十六夜とでてきます。つまり満月の翌日。
「いざよい」
何となくロマンチックな響きがしませんか。
満月の晩は日が暮れるとすぐにお月さまが昇ってしまうから、月の出まで少しだけ間があるいざよいの晩に、人目を忍んで恋人に会いにいく・・・みたいな<妄想だな、これ。
「いざよう」とは古語で「ためらう」の意だそうで、満月よりもやや遅く、ためらうように昇ってくる月だからそう呼ばれているそうです。
ためらう・・・
いい言葉だと思います。
例えば昨今なら、大事な人にメールを出すとき、送信ボタンを押す前に一瞬躊躇する、あの感覚。
踏ん切りが悪いといわれればそれまでだけど、
ちょっとためらって、相手の様子や都合をおもんばかることって、大事なことなんじゃないでしょうか。
メッセージを届けるとき、受け取る人は今なにをしているんだろうとか、このメッセージを読んだら微笑んでくれるだろうかと、あれこれ考える。
イマジネーションをふくらませて、相手のことを考えて行動する。
むかしの人の言った
「いざよう」
って、そういうことなんじゃないかって思います。