季節は巡る | Studio Forest ・・・ 森に暮らす

季節は巡る

ラジオから流れてきた 懐かしい曲。

自分がいちばん「強かった」頃の曲だ。




あの頃は
とにかく山を登りたくて
少しでも難しいルートをやりたくて

ただガツガツと山にいっていた。


ザラリとした岩の感触に魅せられ
アイゼンをきしませ氷の斜面を吹き荒れるブリザードに闘志むき出しで挑んでいた。

口から心臓が飛び出そうな緊張感にうち震える魂
荒い息遣いに、快感すら覚える日々

山で見る四季折々の雲は、明日の天気の情報源。
岩陰の可憐な高山植物は、下界に生えてるぺんぺん草と見分けもつかない。
下降ルートで一般登山者に声をかけられても、住む世界が違うんだとばかりに無愛想な振る舞い。

ただひたすら高みを目指すといえば聞こえはいいが、山に勝負を挑んで力でねじ伏せた気になっていたのだから、大好きな山を、凌辱していたといわれても仕方がない。




そんな熱かった日々は過ぎて、
いまこうして、ごく普通の登山者として山を歩いてみると、いろいろなことに気付かされる。

風、空気、空、雲。
花、緑、遥かな山並み。

山を歩く足を止めてふと振り返ると、それらのものが目に飛び込んで、心にしみてくる。


いつも目の前にあったはずなのに。

いつもそれらに守られていたのに。

路傍の石ころ一つも、愛おしく思えてくる。

すべての事に


ありがとう




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薪割り 飯炊き 小屋掃除

みんなでみんなでやったっけ

雪解け水が冷たくて

苦労したことあったっけ

今では遠くみんな去り

友に便りの筆をとる



(成蹊大学山岳部虹芝寮歌)