写真のちから
すうっと会場が暗くなり、静かにナレーションが流れ始めました。
お客様は料理を口に運ぶ手を休めて、正面のスクリーンに注目します。
セピア色の写真が 暖かく柔らかなナレーションに乗って
次々と映し出されます
目のクリッとした 疳の強そうな赤ん坊
得意満面の一年生
野球に打ち込んだ青春
甘い思い出 そして結婚
その都度、笑いやどよめきに包まれる会場
最後に 深い年輪の刻まれた男の顔が大映しになり
カメラがゆっ くりと引いてゆくと
隣には笑顔の奥様
立派な大人になった子供たち
孫たちの笑顔
フェードアウトしてゆく画面を追いかけるように
「ありがとう」のことば。
ーーーーーー
お祝いに集まった数百人のお客様にお見せする映像と記念冊子の編集
写真の持つ力、再認識させられた仕事でした。
何日もクライアントさんの家に通い、たくさんの写真を前におうかがいした、数々のエピソード。
古い写真を前に当時のことを語るとき、クライアントさんの顔は輝いて、時間が逆戻りしたようでした。
タイムマシン
そんな言葉がピッタリのひとときでした。