珍入者 | Studio Forest ・・・ 森に暮らす

珍入者

朝、布団の中でまどろんでいると、

「カサカサ、カサカサ」

どこかで音がします。

生き物のいっぱいいる森の中ですから、そりゃあ物音ぐらいするわな

そう思うことにして、もう一眠り。。。


やっぱ気になる

「カサカサ、バサバサ」

煙突の中だ。

薪ストーブのある居間をしめきって、そっとストーブの扉を開けると


やはりいました。コガラくんです。

煙突に迷い込んで、だいぶもがいたのでしょう、憔悴しきった表情でこちらを見ています。



おバカさんだね~  いま出してあげるよ


手を伸ばして、そっと掌の中に入れると、


「ジージー」


と一声鳴いて、暴れるふうでもなくおとなしくしています。



温かい体温が手のひらに伝わってきます。

「大丈夫だからね、静かにしていてね」

そう声をかけながらテラスに出て、ゆっくりと手のひらを広げると

パタパタと軽い羽音をたててすぐ前の楢の枝に飛び移っていきました。



私の手のひらに、ほわんとしたぬくもりが、いつまでも残っていました。



もう煙突にハマるなよ


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薪ストーブの煙突に小鳥が迷い込むのは、そう珍しいことではありません。
それどころか、我が家は窓から普通に鳥が入ってきます。だいたいはそのまま放っておけば出て行くのですが、たまにパニクってしまう子もいます。そんなときは、驚かさないようにやさしく声をかけながら、窓の方に追っていくと、出ていってくれます。

今日のように、素直に手のひらに入ってくるのは珍しい気がします。
いつも餌台にくる、常連さんだったのかもしれません。