中部横断道アンケート 質問3と4について | Studio Forest ・・・ 森に暮らす

中部横断道アンケート 質問3と4について

質問1と2についてはこちら


このアンケートのおかしなところでもあるのですが、一見、課題>目標>対策案と三段論法で進んできているように見えるんです。しかし、よく見ると重要なことが抜け落ちています。
一足飛びに「解決するため、新たな高速道路野整備が有効」と決めつけている点です。
高速道路以外の選択肢は「ない」!!!

それじゃ「計画段階で整備の是非について議論する」という計画段階評価って何なの?って話になってしまいます。


でも、今回のアンケートでは画期的なところもあります。
自由回答で代替案を募っていたり(質問3)懸念や期待など、是非そのものについて意見を求めていること(質問4)
こういう形で広く意見を募るのは異例のことなのだそうです。すでに、いくつかの代替案がアンケートにあがってきているとのことです。
「ぜひご意見をお願いします」とは担当者の弁。


高速作るという前提の代替案なら、「双葉からそのままトンネルで」というのが一番だと思うんですが。。。。
現実的なのは、既存の141号の活用だと思います。たとえば、拡幅やバイパスを作れば、「時間短縮」という目標はあらかた解決できると思います。
どうしても高速をというなら、計画されている高速道路と141号が離れ始める長野県側の野辺山か県境をこえた清里辺りまで(要するに長野県側区間)は高速道路にして、そこから南(山梨県側)は高規格で作った141号のバイパスを走らせれば、いま挙げられている課題はすべて解決すると思います。
地形的にも、県界尾根から長野県側は台地状の高原地帯、この地形を利用して高原野菜の栽培が盛んです。そして県界尾根を山梨県側にこえると、地形は尾根と沢が入り交じって、針葉樹と落葉樹の豊かな森。つまり八ヶ岳南麓の森が広がっているのです。国道141号はこの南麓の森の東のはずれの川に沿うように走っています。素直に地形に従えば、南麓の森を横断するような計画には無理があるのです。



質問4についていえば、懸念することはたくさんあります。自然環境の破壊、静かな住環境の破壊、おそらく長坂近辺の商業は大打撃をこうむるでしょう。それによる地域社会の崩壊。考えれば考えるほど、空恐ろしくなります。開通を望む人々は、こんな風に思っている人がいることを知っているのでしょうか?

この計画が法律に盛り込まれたのが、平成9年2月。すでに14年を経過し、状況は大きく変わっています。第二の人生を豊かな自然の中で暮らそうと、たくさんの人が都会から移住してきています。
リタイヤした人ばかりではありません。森の恵みの中で、地域に根をおろして生きていこうという若者たちもたくさん移住してきています。そして、この計画が具現化する10年20年後にはこういった人たちの2世たちがすくすくと育ち、この八ヶ岳南麓を愛する故郷と思っていることでしょう。

自然に寄り添って暮らす人々のフィールドのど真ん中に巨大なコンクリートの建造物を通すなんて、なんとデリカシーのないことか! 恥を知りなさい!

もう、昔のように、どこを何を通そうが誰にも迷惑のかからない「山ン中」ではないのです。

もう一度書きます。
樹々は倒され、動物たちは森を追われ、星は夜空から消え、静寂を失った八ヶ岳南麓。仕事を失った人々、この地を去る者留まる者、笑い声の絶えた窓辺。

質問4では、明確に「反対」意思を表明しましょう。




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