このせかいにうまれると
わたしたちはじぶんじしんのことが
わからないように
させられます
それからたくさんのレッスンを
まなびます
さいしょのレッスンは
かんかくをつくること
てあしをばたつかせ
こえをあげ
ぢめんをはいずって
ようやくたちあがる
ころになると
これまであいまいだった
くうかんに
まえとうしろ
というかんかくが
うまれます
じぶんがすすむ
ほうこうと
もといたばしょの
くべつがつくと
かことみらい
という
じかんのがいねんも
しょうじます
つぎのレッスンは
じぶんをしること
わたしたちが
ものごとをしきべつ
できるためには
めのまえのものを
くちにいれ
かみくだき
のみこみ
はきだしながら
そのかたちを
そのかんしょくを
そのあんぜんを
ないぞうもろともに
はあくします
おなじように
わたしたちは
だれかをうけいれ
こばみながら
そのあいを
よろこびを
かなしみを
いかりを
たましいのけいけんとして
きざみます
たくさんのレッスンを
つんだあとにまなぶ
もうひとつのレッスンは
さらにわたしたちを
ちんもくへと
いざないます
いちどえられたものは
にどとおなじものはなく
けっしてえいえんに
かたちをとどめることなく
すべてはすぎゆくものとして
それはかぜのように
わたしたちのてから
いともたやすく
はなれていきます
なまえもなく
かげもなく
あてさきもなく
そらをまう
とりのように
わたしたちのエゴは
さまよって
ぜつぼうてきに
もとめるほどにはぎとられる
あきらめのレッスン
さいごのレッスンは
きせきのレッスン
せかいのすべてを
うたがって
ついには
わたしたちを
うごかしているものの
しょうたいをつかみだした
デカルトのように
くらやみにひきこもって
みえないじぶんの
てをみてみよう
あなたがそのてを
うごかす
とおもうと
すでにそのては
うごきだしている
あなたがそのてを
うごかす
とおもう
そのしゅんかん
たしかにそのてが
うごいていると
からだのうちがわで
かんじているじぶんがいる
じつざいとしこうの
にくたいといしの
りょうしゃのいっちと
それを
はるか
たかいしてんで
もくげきしている
わたしじしんの
めがあること
このしゅんかんこそが
きせきのあかし
てんとちが
いまここで
つくられていることをしる
きせきのレッスン
身体と感情を繋ぐ統合プログラム
