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数学、物理、プログラミング、等のメモ

国際的配置の出発点


現代世界の始まりをいつとするかには諸説あるが、もっとも一般的とされるのは、帝国主義時代、すなわち19世紀末からである。


現代を迎える前夜の世界は、18~19世紀にまたがり、ヨーロッパを中心に進行した産業革命と 国民国家の形成は資本主義の「近代世界システム」をほぼ完成させた。

 

その「中心」はヨーロッパ北西部や中部にあるイギリス・フラ ンス・オランダ・ドイツなどの国々で、その他のヨーロッパ諸国や北アメリカは「半周辺」、ロシアをはじめバルカン以東は「周辺」とされた。


それ以外の諸地域もほとんどこの体制に組み入れられていた。

 

非ヨーロッパで当時すでに公式の植民地になっていたのは、インド・ インドネシア・フィリピンとアフリカのごく一部だけだった。

 

その後それまで固有の政体や文化のゆえにヨーロッパ世界を拒否してきた東アジアの国々が、つぎつぎと植民地化されて「近代世界システム」に組み入れられていった。


このなかで例外的だったのは、アメリカ合衆国, および日本だった。そしてこの産業革命期にみられる「中心」か「周辺」か、また「半周辺」かの分岐が、現代世界の国際的配置の直接の出発点になった。