7月1日はカナダの日。
国民の祝日となるので、3連休となるため、Long Weekend はどうやって過ごす?という会話があちこちで聞かれます。
1867年7月1日に一つの連邦として自治を開始してから146歳。

そんな連休前の夜、 700年も前に今観られる形となった能を観て体験するイベントに行って参りました。
日本でも能を観ることがなかったので是非この機会にと思い、申し込んだのです。

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ワークショップ形式のため、観客はただ能を観るのではなく、実際に「型」や「謡い」を教わって能を体感しました。
また、演目「船弁慶」や「清経」からの「舞」や「謡」を近距離で観て、その迫力に息を呑みました。

特に印象に残ったのは、移動時の基本動作である「ハコビ」でした。
重心の高さを全く変えずに、体重移動を滑らかに行いながら、舞台を思うままに役者が移動する。
その動きはまるで、下に車輪があるのではと思わせる位、一切無駄な動きがなく、尚且つ優美で惹かれました。

バレエで言えば、ポワントで「パ・ド・ブレ」をしながら移動するような、鍛え抜かれた肉体と精神の為せる技でした。

歌舞伎の派手さとは違い、感情表現や所作、舞を最低限におさえ、役者の技術と観客の想像力の双方が協力しあって一つの舞台となる能の世界を感じることができて、有意義な一夜でした。

今回は日本で活躍されているお二方のみでの演技だったので、本当の能とはまた違う形ではあったものの、海外で日本の伝統文化に触れられるのは幸運なことです。

プログラムに記載の昔の日本語よりも、英語の解説の方が理解しやすかったことがウケましたにひひ

一般の方々に広く能を知ってもらおうと若手ながら活躍されている武田さんの画像がこちらに載っております。
1年前のインタビューのようです。

能楽者インタビュー

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能楽堂が近くにある方、まだ一度も能や狂言をご覧になったことがない方、
かなりの頻度で公演があることを発見しました。
特に関西と関東。

私は全くの初心者だったので、今回のような解説あり、体験ありのワークショップがすんなり入りやすかったですね音譜