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〔ペルー/アンデスクラス・2-6-0 #206
今日も暑さは変わらないが、福井の暑さにもようやく慣れたようだ。東京との違いは暑さの質(天空率も!)と日影の涼しさにある。東京よりも日差しは強いと思うが、これは空気が良いせいだと思う。東京では日影に入っても熱風に襲われて息苦しくなったが、こちらでは日影に入ると涼しい風が頬を撫でるように通過する。『九頭竜川』や『日本海』からの涼しい風が心地よい。
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さて、今日は日曜日。貨物列車の撮影は夕方の<1071レ>からにしようと思ったが、『森田駅』を訪れた帰り道に<4076レ>も撮影。夕方の3本に備えた。
 
ここで、最近使われている間違った言葉、「機関車」=「釜」についての一考察をしてみたい。
<例>
「罐」-蒸気機関車(など)のボイラーのこと。転じて機関車そのもの(電機、ディーゼル機関車を含め)をカマと呼ぶことがある。
転じることはない!
と、どのジャンルにおいても「間違いだらけのWikipedia」(ウソぺディア)に書き込まれているが、機関車そのものに使うのは間違いである。
ボイラー(boiler)=燃料を燃焼させる燃焼室(火室)と、その燃焼で得た熱を水に伝えて水蒸気や温水(湯)に換える熱交換装置を持つ、水蒸気や湯、及びそれらの形で熱を、発生する機器である。
 
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つまり、「火室」が無い機関車は「罐」とは呼ばない。
最近の流行語(俗語)として、「釜」(かま)という文字に書き換えられているようだが、ボイラーが無い機関車に使うことそのものが大きな間違いである。
〔内燃と外燃の違いではあるが・・・〕
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昭和40年代当時、確かに現場の人たちは「蒸気機関車」を「罐」と呼んでいたのを覚えている。マニアのあいだでは、主に昭和30年代の被写体を追いかけていた人たちが使っていた言葉だ。

「汽罐車」という言葉も古くからあった。
「蒸気機関車」と言わなくても「汽罐車」と言えば、「蒸気機関車」のことを表していた。
だから「罐」=「蒸気機関車」なのである。
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だが、我々昭和40年代の鉄道マニアは、「罐」(かま)とはあまり呼ばなかった。なぜなら、「若いのに古いくさい人間(?)」と思われるのがいやだったのもあるが、まだ若いのに「かま」=「おかま」(男性同性愛者)という言葉を安易に使っていると思われたくなかったからだ。意識的にこの言葉を避けていたのである。本来、「罐」という文字なのに、「釜」になってしまえば、一層怪しい意味をもつこととなる。

昭和40年代、我々は無難なところで「蒸機」「SL」等を使っていた。
「ロコ」という言葉もよく使われたが、「ロコ」(Loco)=スペイン語で「気違い」なので使う場所を考えないと大変なことになる。スペイン語では、「汽罐車」は「ロコモト―ラ」である。
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〔これぞアンデス・タイプの本物「ロコモト―ラ」である

※スペイン語「ロコ」(Loco)=英語の「mad」や「crazy」にあたる言葉。
 
続く・・・・
 
2017.8.6の被写体・・・
<4076レ>13:15通過確認
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<1071レ>16:51通過確認
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<3095レ>18:47通過確認
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<3099レ>18:53通過確認
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