Kelly SIMONZ's BLIND FAITH ライブ
Tokyo Kinema Club the 7th - Sign Of The Times -
日時:2014年6月21日(日)16:00会場 17:00開演
場所:東京キネマ倶楽部

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【セットリスト】
~Opening SE~
01.Sign Of The Times
02.Eternal Flame
03.Burning In My Soul
04.Opus#2-No.1
05.Cry For You
06.Allegro Maestoso
~Prologue~
07.Destiny
08.The Rule Of Right
09.Still
10.Time Of Revelation
11.The End Of The Beginning
12.Opus#1
13.Stay In My Heart
14.Revelation
15.Toki-No-Kakera
Encore(1)
16.Aco Solo ~All In One Piece~
17.Requiem
18.Signs Of The End Of The World
Encore(2)
19.Cry For Love
20.Now Your Turn
Encore(3)
21.N.W.O

 開演前のBGMはKellyのフェイバリットギタリストであるゲイリー・ムーアの曲が流れていた。ゲイリーが亡くなってから早3年。今回のライブは1stアルバムから現在までの集大成ということだが、思うところあってのKellyの選曲か、ミキシングエンジニア氏の選曲だろうか。ドラムセットは最近のYOSUKEスタイル、クワガタのアゴのような、ツインテールのようなシンバル用のポールが一際異彩を放っていた。観客の年齢層は高め。HR/HMに限ったことではないが、オールドスクールなロックやそれに影響を受けた音楽はやはりオールドなファンが多いのかな。若い人にも好きな人はいるはずなのだけれど。

 定刻を15分程過ぎた頃、オープニングのSEが流れた。ストリングスを中心としたバロック風の楽曲で、観客から歓声が上がった。SEは前奏曲だったのだろう、続くように1曲目が始まる。今回のライブのタイトルでもあるSign Of The Timesだ!選曲がパターン化されておらず、いつも驚かされる。1998年に自主製作盤で発表されたが、作曲は確か16歳の時。CDが出る前にデモを聴かせていただいたが、ギターのテクニックは勿論楽曲の完成度も高く、驚かされた。Kellyが影響を受けたYngwieも16歳ぐらいの時にはギターテクも既にハイレベルで作曲も凄かった。そういう部分で天才的であり、似ている。16分音符のテーマメロディは簡単なように聞こえるが、あのテンポで正確に、優雅に聞こえるように弾くのは難しい。勿論、バックのチェンバロとユニゾンで演奏される、横移動の激しい6連のスウィープアルペジオが難しいのは言うまでもない。この曲の醍醐味は、曲中盤からの展開だろう。曲の途中で静かになり、チェンバロとスティール弦のアコースティックギターで演奏されるバロック時代のクラシックのようなアレンジ。チェンバロとアコギは対位旋律(カウンターポイント)となっている。そこから流れるように今度はストリングスとエレクトリックギターのパートへ。これは協奏曲のような感じで、ソロ楽器とストリングスが高度にアレンジされている。
このような対位旋律をはじめとしたアレンジは、ギターが上手いから簡単に編曲できるわけではない。それ相応の知識とセンスが必要になる。
 再びバンドサウンドのパートへ。記憶が定かではないが、確かキーボードソロパートをギターでなぞっていたような気がする。以前とは同じ弾き方をしない、Kellyらしい演奏だと思った。終わりの方で、アレンジされたメインテーマとなり、エンディングへ。
 後のMCで、「この曲を書いた時、一緒に演奏してくれる人がいなかったんです(苦笑)。」と言っていたが、ベースもドラムも一筋縄ではいかない。高い演奏能力を要求される。ベースラインもルートを追うだけでなく、しっかりメロディになっているところがバロック的である。

 1曲目が終わるや否や、同じく1stアルバムからEternal Flame!2バスのメロディックなスピードチューン。ネオクラシカルメタルの王道だ。ヴォーカルメロディはブルージーなライン。彼の書くヴォーカルメロディはキャッチーで覚えやすい。このアルバムは本当によく聴いていたので一緒に歌ってしまった。ギターソロはまずキメのクラシカルなメロディライン。Ritchie BlackmoreからYngwie Malmsteenへ、そして次の世代に引き継がれるであろうスタイル。Kellyの書くキメも美しく、カタルシスを感じる。一転してロックスタイルの速弾きからワイルドなアームプレイ。

 3曲目は打って変わってニューアルバムからBurning In My Soul。メジャーキーだけあって、会場が明るくなるような印象を受ける。ギターリフはヴァン・ヘイレンのような3本弦+低音弦でのアッパーストラクチャーコード。1980年代には多く見られたし、ヘヴィメタルでは定番だが、3本弦のハーモニーはKellyらしい音使い。ヴァン・ヘイレンがよくやる、ミュートを掛けて分散和音にして弾いたり、和音にヴィブラートかけたり。ギターリフのドライブ感は抜群だ。ヴォーカルはジョン・ボンジョヴィを彷彿とさせる。こういうアメリカンなヴォーカルメロディが書けるのも彼らしい。アメリカ時代に培ったのだろうか。メインヴォーカルとコーラスの絡み方も然り。まさに「洋楽」っぽい。

 今日は眠いのでここまで。追記&#2は後日。


 2月末、新譜のトレーラーが公開。発売されるまでは絶対に聴くまいと思っていたが、数分後にはあっさり心変わりして聴いてしまった。ただし、聴きすぎないように数回程度に抑えた。
 2014年3月25日、発売日前日には店頭に並ぶ。ネットで既に聴いているファンの書き込みを見ながら焦れていた。

 2014年3月26日、発売。Amazonで予約していて、昼休みに配送状況を確認すると、今日中の到着は確実のようだ。会議もほぼ予定通りの時間に終わり、仕事の区切りもついていたのでほぼ定時で帰宅。郵便ポストには…薄い段ボール!キタコレ!CDを開封し、PCを立ち上げ、iTunesを立ち上げる。Apple TV経由でTVのスピーカーから出す。音量は大きめだ。田舎住まいの特権(笑)。妻も友人と外食だし、心置きなくCDを聴くのに集中する。

 仕事のことやその他悩んでいること等全て忘れて夢中で聴いた。CDを買ったのも久しぶりだが、こんなにCDを真剣に聴いたのも久しぶりだ。好きなアーティストだから当たり前っちゃ当たり前なのかもしれないが、何かをしながら音楽を聴くことが多かった普段とは違う日常。

 期待を裏切らぬクオリティ。ギターサウンドが心地好い。いつもよりウォーム。でもこもっているという感じではない。変な表現だが、耳障りの良い、心地好い歪みサウンド。ギターソロのサウンドは以前キネマ倶楽部で聴いたあの上質でスウィートな、ヴァイオリンを思わせるサウンド。これも心地好い。歪んでいないかのようで、歪んでいる。個人的な好みになるが、今までのアルバムの中で一番好きなギターサウンドかもしれない。

 ご本人の書き込みにもあったが、残響が多め。80年代のリヴァーブ深めが好きな私には本当にたまらない音像。かと言って古くさくはない。個人的にはこういったサウンドがまた帰ってきて欲しいと思っている。

 スピードチューンに胸を躍らされ、YAMA-B氏のヴォーカルに酔い、ハードポップに意表を突かれる。心地好い時間が流れる。無心に、iTunesの画面を眺めながらCDを聴く。
 このアルバムの私にとってのキラーチューンは"The End Of The Beginning"。アルバムを聴き終えてないのに、この曲に心を鷲摑みにされてしまった。トレーラーを聴いたときにはグッときたので、途中で聴くのをやめていた。
 なんというギターサウンドだろう。インストのバラードで、泣きのギター。なぜか鳥肌が立ち、なぜか涙が溢れてしまった。この曲がどういった思いで書かれたのかは知らない。ただ、私の胸を打った。5分という決して短くない長さなのに、『早くもこの曲が終わってしまった』と思える。

 3リピート目を聴きながらこれを書いているが、まだ幾分興奮しているのか、冷静に聴くことができていない。今回はドラムがYOSUKEさんだし、ベースもKAZさんで生のアンサンブル。コンチェの島さんやTakaさんのギターバトルあり聞き所が多い。それなのにあっという間に13曲が終わってしまう。

 3リピート目はPCにAPOGEE社のオーディオインターフェース、oneをつないでSONYのヘッドフォンMDR-Z900でじっくり聴いた。細部まで聞こえて楽しい。マスタリングはINHALEのHasshinさん。私の大好きなアーティストであり、ギタリスト、マスタリングエンジニアでもある。良くないはずがない。

 最後の曲はライブでも何度も聴いたことがあるNow Your Turn。YAMA-B氏のヴォーカルでパワーアップしているし、ギターも細かいところが違っているみたいだ。このプレイをライブで聴きたいし、見たい。4月のキネマは仕事なので行けないが、6月は是非とも参戦したい。

 さて、4リピート目に突入しようか…。


photo:02

 セットリストはうろ覚え、自信ないです。
1.Eternal flame
2.Silent scream
3.Time
4.Girl...I give my life for you
5.Forever
6.Blue Monday
7.Future destination
8.EX-40
9.悲愴
10.Anything Goes
11.Pray for the moon
12.OPUS#1
13.Stay in my heart
14.Now your turn

 パイプオルガンのSEからEternal flameへ。このパイプオルガンも、CD版のメロディとは違っており、こんなところにもKellyさんのコダワリが。今回のベーシスト、Kazさんは、ベースの速い8分音符のパッセージも指弾き(3フィンガー、いわゆるビリー・
シーンスタイル)で難なくこなす。涼しい顔というか、笑顔。笑顔の訳は後で。ギタープレイは縦横無尽に弾きまくる。テクニカルでありながらエモーショナルで、メロディの崩しをいれたりインプロビゼーションで弾いたり。決めのロングトーンからアーミングによるノイズまで音楽的。
 間髪いれず、Silent Screamへ。グルーヴィとブルージー、そしてバッハの旋律が絡み合う。Kelly SIMONZの目指すネオクラシカルは、Yngwieのそれとは全く同一という訳ではない。この曲がそれを証明している。本当によく出来た楽曲だ。アレンジが素晴らしい。
 続いてTime。これまたブルージーで、ファンキーな部分もある。ギターソロは一転してネオクラシカル。最初の16分音符での分散和音はミュートで入り、高音弦で徐々にミュートが軽くなり、低音弦できつ目のミュートへ。ディミニッシュの分散和音はミュート気味で、下降のマイナースケールはレガートっぽく。音楽的な表現が本当に素晴らしい。ネオクラシカルなメタルを演奏するギタリストは多いが、この辺のクラシック的な音楽表現をしてくれる人は多くないように思う。続くブルージーなソロではブラッシングを含めた気合のベンド。このベンドもピッチも気持ちいい。ブルージーなパートではヴィブラートは速く、クラシカルな部分ではゆったり目。その辺の使い分けも毎回同じでなく、気分によって変化を付ける。同じ曲でも表情が変わるのだ。MCで「100回演奏したら100回とも違う。同じことが弾けないんですよ。だからCD100枚出さないと」と冗談を飛ばしていたが、実は(一般的なレベル?での)同じことは彼の技量なら楽勝だ。日によって曲の表情を多彩に変えられるのは、彼の才能と努力の賜物だろう。勿論、彼は努力などしていないと言うと思うが(笑)。

 彼の特徴である、バラード。女性に人気がある。中でもGirl...I give my life for youは特に人気があるようだ。ラヴバラードだから当たり前か。彼の声、この曲ではミドルトーンが特に心地良い。続くForeverはパワーバラードというか、メロディックなロック。泣きのギターソロも素晴らしい。ギターのヴォリュームをコントロールして歪み具合を調節しながらメロディを紡いでいく。勿論、フレーズによってギターのピックアップを頻繁に切り替えて音色のコントロールを行っている。テクニックを感じさせないテクニック。聴けば、その心地よさがわかる。
 インストバラードのBlue Monday。私の大のお気に入りの曲。この曲は憂鬱だった憂鬱だった心が洗われる。この曲のギターもよく歌う。それにしても最近のKellyさんのギタートーンは美しい。ストラトとマーシャルの美味しいところが余すところなく出ていると思う。

 同じインストでも今度はフュージョンテイストへ。Future destinationは夜のスポーツニュースで流れそうなドライブ感が極上のチューン。その中にも泣きのパート(メロディ)があり、単調になりがちなインストを聞き飽きない楽曲にしており、彼のアレンジ力を示している。EX-40ではニューベーシストKazさんの6弦ベースが本領発揮。グルーヴがロックとは一味違う。サムピングもバッチリ。KellyさんのMCで「彼は僕と演ることを10年以上も夢見ていて、このステージが嬉しくてたまらないから笑顔なんです。歯茎が出るくらいの笑顔で」と言っていて会場は大爆笑でしたが、本当に彼が嬉しくてたまらないのが伝わってくる演奏と表情でした。テクニカルなプレイが全然そう見えないテクニシャン。
 Pray for the moonは、Gary Mooreに捧がれた曲。ゲイリーを彷彿とさせる泣きのプレイ。ベンド、ヴィブラート、倍音をコントロールする多彩なピッキングで音の表情を変え、メロディが流れていく。本当に音が流れるのだ。切れたり、止まったりしない。1曲という大きな流れが淀みなく。もしまだ聴いたことがない方がいたら、是非YOUTUBEで彼の演奏を、楽曲をチェックして欲しい。気に入って貰えたら、ライヴへ足を運んで欲しい。極上のトーンとプレイが貴方を包んでくれるだろう。
 速弾きギターキッズ(?)は勿論、ヘッドバンガーにも受けのいいネオクラシカルインスト、OPUS#1。これでもか、と畳み掛けるクラシカルなフレーズは無窮動。さながらクラシック的な超絶技巧曲だ。

 ネオクラシカルハードロックにアレンジされたベートーベンの悲愴はYOUTUBEでのコピー動画も多く、ギタリストの心を掴んでいる。この曲のベースラインも原曲を活かしながら上手くアレンジされていて、ベースのみを聴いても楽しい。かなりテクニカルなラインのハズだが、Kazさんは笑顔で難なく弾いている。Kelly SIMONZ's Blind Faithのアルバムが年内に出るとの告知があったが、彼なら新譜のお披露目ライヴで超絶なユニゾンを聴かせてくれることだろう。
 サラサラヘアーのYosukeさんのドラムも更に安定感と音量が増している。常にプレイスタイルを良いものにするために、どんどんプレイを改良しているそうだ。「オカズ」もキレが良かった。シーケンスに合わせて叩いているとは思えない、自然なプレイ。Kazさんとの新しいコンビネーションもわずか1日のリハでこんなにまとまるなんて信じられない。ライブ前日に8時間のリハを行って、ライブ当日の朝早くからもベースを練習していたと聞く。プロ根性って言うか、本当に好きで楽しいから苦にならないのだろう。

 1stアルバムの名曲、Stay in my heart。この曲もアレンジが素晴らしい。ちなみにアコースティックヴァージョンもあるのだがこれまた素晴らしい。人は生きている限り近しい人の死から避けることはできない。どう向き合い、どう乗り越えるか。この曲の詞をじっくり読んで欲しい。
 ラストは2バスファストチューンNow your turn、お前の番だ!クラシカルなメロディが美しいメロディックスピードメタル。大盛り上がりでKelly SIMONZバンド(第3期Blind Faithと言っていた)のステージは終了。
 それにしてもKellyさんのMCは面白い。さかもとえいぞうさんファンの心もがっちり掴んでいた、というかメチャ受けてた。この前のキネマではMCを減らしていたと聞くが、今回は結構長めに喋っていましたね。


 20時前頃、さかもとえいぞうさんのバンド、メタルハンサムマンがスタート。他バンドメンバーは音楽学校の生徒さんらしい(間違っていたらごめんなさい)。さかもと氏、流石の歌声、パフォーマンス、エンターテイメント。MCも面白いなあ。メタル、というかハードロッカー然としててカッコよかった。茶目っ気もあってそんなところが女子のハートをつかむのだろうなあと思ってしまった。
 最後はメタルハンサムマンにKellyさんを迎えてのセッション。Bon JoviのYou Give Love A Bad Name。それにしてもKellyさんのギターメロディはよく歌うし、バッキングのドライブ感は極上。ソロの音抜けも異常(笑)。ハモりもかっこよく決めてましたね。会場も大盛り上がりでした。

 私は最初誰も知り合いがいないと思っていましたが、前からKellyファンの方もいて、それに加えて初めてお話できた人もいて嬉しかった。ライヴネタを酒の肴に打ち上げをしたいところでしたが、今回はそれが叶わず。また次回、是非お会いしたい。それもライヴの醍醐味ですね。

 写真はドラムのYosukeさんが投げたスティック。後でサインして貰った。
 寒いです。部屋の温度が8.6度。南国と言われている高知ですが、そこそこ寒いです。仕事場も、一室を除いて暖房器具はありません。太陽が差し込むとありがたさを感じます(笑)。

 2012年9月の練習はベーシストがお休み。この曲をやり始めて2回目の練習。それにしても演奏がバラバラ、ミスも多い。小説頭の休符がしっかりとれてないので、ツッコミまくり。自分自身もプレイは荒い。フィンガリングとピッキングがあっていない。理想と現実はほど遠く、練習あるのみだと実感する。…だけど、2012年末はいろいろあってバタバタして、ギターや音楽からも離れてしまって…。

 この曲はスコアがないので(未だにスコア&タブに頼る私…)、耳コピしたのだけれど、本当に勉強になった。聞き取れないところもあり、何度も何度も聞き返して音を探った。iPad・iPhone用のアプリ、mimiCopyは大活躍。音程変えずにスピードを変えられるし、任意の場所のループ再生も簡単。これで無料なんて!カセットテープを何度も巻き戻して聞いたのが懐かしい。巻き戻しを止めるテクニックが妙に向上したりもした(笑)。今は動画サイトでライブ演奏や教則ビデオが気軽に見られる。いい時代といっていいのか…。

 閑話休題。この曲にはメタルが大好きな人でなくても、ライブ会場を明るく楽しい雰囲気にしてくれる、踊れる曲。お客さんをつい踊らせてしまう演奏をしたい。いつか、この曲をライブで。



 SANCTUSでは、ベーシストとキーボーディストを募集しています。高知市で活動できる方、ヨーロピアン・北欧等のヘヴィメタルをこよなく愛する方、連絡待っています。当方ボーカル、ギター、ドラムで30~40歳代。