中森明菜の「SAND BEIGE -砂漠へ-」が
シングルカットされてのち
少しづつ自分を取り巻く周りの景色が
変わったように感じた
ひとつのヒットで
その作家に瞬間的に発注が集中する
それはそれで嬉しいことではあるが
その発注内容といえばほとんどが
ヒットした曲を模した雰囲気のものだった
求められているものに対応していく裏で
同じようなものは書くわけにはいかない と
なかなかの苦悩がそこにある
似て非なるものという要望が
押し寄せるわけである
さてその翌年
今度は正式な発注として
明菜ちゃんへの楽曲提供の依頼をいただいた
発注内容は詳しく覚えてないが
そのSideAの作品「DESIRE -情熱-」を含め
コンセプトはおそらくロック的なもので
アンルイスさんの六本木心中なども
参考曲に上がっていたように思う
そして出来上がった作品が
「LA BOHEME」だった
Side-A 「DESIRE 」 作詞:阿木陽子 作曲:鈴木キサブロー 編曲:椎名和夫
Side-B 「LA BOHEME」 作詞:湯川れいこ 作曲:都志見隆 編曲:椎名和夫
1986発売
あの当時のデモテープ
もちろんもう手元にはないが
この曲も編曲の力で大きく
アップグレードされた作品だ
採用されたものはもう過去のものと
当時はストック以外は全て消去した
今となっては
そこはとても後悔している
編曲は椎名和夫さん
椎名さんは同年
レコ大の最優秀編曲賞を受賞した
もちろんレコード大賞は
「DESIRE 」
詞曲編 三位一体となって
歌い手を押し上げた
イントロも曲のうちなのだ
2月17日
その椎名さんがご逝去されたと
訃報が入った
73歳
早すぎる死に言葉も出ない
椎名さん
これまで編曲していただいた作品の数々
今も力強く生き続けております
ありがとうございました
安らかに

