30年後の自分 | ステューディオ2アーキテクツ MEMO 2025

30年後の自分

先週末見たブルース・ウィリスの「ルーパー」は

近未来から送られてくる人を始末する仕事人の話なのだけれど、普通のSFとは一線を画したものでした。

ループというのはぐるぐると時間が廻る環のことで、ややややこしいのだけれど、バックトゥザフューチャー、ターミネーター、ダイ・ハード、オーメンなどからいろんなアイデアやキャラクターを借用して、意図的に継ぎ接ぎしているところがユニークでもあります。

直接関係のない作品を混ぜ込んで収斂していくこういうやりかたを、単なるパロディやオマージュではなくて、物語の方法のひとつとして意図しているとすると、とてもチャレンジングに思えます。

そういうわけで、近未来の設定はひと通りあるものの、30年後の自分と現在の自分の思考の対峙が物語のテーマになっているところが面白い。

30年後の自分は、髪はないけど、含蓄はある。

でも、多くの経験をしているが故、強欲で強情。

今の自分にはない記憶や知恵が、害悪になることもあるんだろうな。。。