トゥーは日本語ザンスか
ロンドンの小さなフラットを借りて建築や都市の計画に没頭していたころ、
菱谷とのチーム名を STUDIO 2 ARCHITECTS にして
いろいろな機会や雑誌に発表したりしていました。
その流れで帰国してからも同じ名称なのですが、いまだ日本語読みの問題があります。
当初は「スタジオ・ツー」と表記したり読んだりすることに違和感を覚え、数字の使えない会社登録名を「ステューディオ・トゥー・アーキテクツ」としたわけです。
問題は電話で事務所名が簡単に伝わらないこと。
特にメーカーとか役所の窓口に言付けるのは至難の技となり、
「スタジオ・ツーです。スタジオに数字の2。設計の会社です。」
送られてきた荷札には「スタジオツー設計」。。。
呉智英の本『言葉の煎じ薬』の「シェーッは日本語ザンスか」というエッセイに、フランスかぶれのイヤミの「シェーッ」はもともと日本語に無い音であったからこそ新鮮で永く親しまれ続けたとありました。
セパード(シェパード)
ランプセード(ランプシェード)
ミルクセーキ(ミルクシェイク)
40年後の今、シェのほうが正しく聞こえるのもイヤミのおかげ?
「テュー」も「トゥー」もいまだ熟せず、まるで洋行帰りのおばさんザンスか?