人工地盤 | ステューディオ2アーキテクツ MEMO 2025

人工地盤

多くのニュータウンは、まっすぐな道で区画されていて、どの家も同じ方向を見て、整然としていることを目指しています。


一方でニュータウンの先の古い宅地にはいると、美しいとはいえないけれど、地形に倣って自然に道がうねり見え隠れする路地のような雰囲気に、なんだかほっとする部分があります。


それぞれの家がいろんな方向を向いているから、個別の条件をよく見て互いにうまく解決していかないといけませんが、画一的な整備では得られない奥行きや自由があるなあと感じるところがあります。


緑園都市を通り抜けたところにあるこの宅地では、1階の床を周辺から半層分持ち上げて、周囲との視線をずらすことで、新しい風景を感じることができればと考えています。


個々がそれぞれに工夫していくことで生まれる風景は、きっと楽しいと思う。

横浜の女性建築家-人工地盤