午前中は海の住宅打合せでした。
建主さんの都合で着工時期が延びたため
ゆっくりじっくり基本設計を進めています。
さて夢窓国師の作庭の続きです。
苔の庭だけで肝心の写真を出していませんでした。
国師の枯山水ではむしろ苔が邪魔して意図が見えにくいのですが
斜面の上方から手前に向かって荒く削られた無数の岩が
3段の群となって力強く流動する様がわかると思います。
苔寺だからそうもいかないのでしょうが、
ブラシでゴシゴシと岩肌を洗ったら
国師の意図のままの空間が蘇るのではないか。
天龍寺の庭が作庭の完成形だとすると
そこへいたる以前の過程にこそ
揺さぶる力があると思うのです。