色 | ステューディオ2アーキテクツ MEMO 2025

今月から息子がサッカーの練習に復帰したので、昨夕は送迎を兼ねて横浜駅付近でプリンターのインクを買ったり、デパチカを流したりしました。


そんななか、ふと思い出したこと・・・


大学卒業して5年間勤務した大手ゼネコンは横浜駅周辺に現場が多く、明るい茶色の現場服を着た監督さんをよく見かけます。


当時、CIブーム真っ只中、社長一族の御曹司である副社長が音頭を取って、著名なファッションデザイナーに新しい現場服のデザインを依頼しました。


一応、民意をくむという段取りが必要と考えたのか、現場や設計部門から数名が招聘されて、意見交換会が催されました。


それまでの地味な灰色から明るい茶色への大胆な提案だったため、話がそこに集中。


「土木現場で土の色と似て危険じゃない?」とか現実的な意見の中で、同僚の設計部員が


「僕は紺色のスーツを着るので、紺色のズボンの上に茶色の作業着は合わないと思います。」


実際に自ら見本品を着てみての熱弁。


確かに全然似合わない・・・


デザイナーが、「そうですか?紺と茶は合うんですよ、ほら。」


紺ズボンをはいたファッションモデルにその上着を着せてみると・・・


とても素敵に似合ってます!


色はフォルムと切り離して考えられない・・・私は学んだのでした!