杭のある土地 | ステューディオ2アーキテクツ MEMO 2025

杭のある土地

新築するときに既存建物の杭や基礎が障害になることがあります。


もちろん、既設の杭の設計図書や地質データがあって、施工管理も適切に行われているという記録があれば、再利用することがまったく不可能というわけではありません。


そういう敷地は今後ますます増えていくわけですから、古い杭の周囲に凝固材を注入して再利用するなどの工法の開発も必要です。


ただ、古い杭を誰が保証するのか?


それならば撤去しようかと思っても、30メートル長の現場打ち杭ともなると、そう簡単には手がつけられない。


すると、昔の杭に干渉しないように基礎梁で跨いだりしながら計画する必要がでてきます。


更に数十年後建て替えようとすると、もう地面は蜂の巣のよう・・・杭を新たに打つ余地は無いかもしれません。


都内のある建築審査課で上記のような問題を語ったら「未来のことはわかりません・・・」と言っていました。