成長する骨 | ステューディオ2アーキテクツ MEMO 2025

成長する骨

骨折してから2日に一度の割合で通院しています。


昨日は、触診ののちにレントゲンでみてみると、まだ骨は繋がっておらず、腫れが引いたためか、親指側の骨が前よりずれていました。


成長期の子供の場合、教科書的にいうと断面の重なりが三分の一以上となっていれば適合ということらしいのですが、明日また様子を見ることに。。。


仕事柄、どうしても鉄骨や鉄筋の加工や組立の精度というイメージで考えてしまって、けっこう不安になってしまいました。


先生もそれを察知したのか、(あくまでこのケースにおいての話ですが)


「成長期を過ぎた大人なら切開して金物などで固定するなどやり直すことになるが、どんどん骨自身が自発的に蘇生・成長させていく力がある子供は、無理にいじらないほうがよい」


というようなことを、論理的に説明してくれました。


設計のプロセスでも、構造エンジニアリングのフィールドでは、求められる空間条件を入力することで、最適な構造形態を自動生成させていくプログラム「進化論的構造最適化手法」が研究・応用されつつあります。


つまり、どんどん成長するこどもの骨を目指しているというわけなんですね。


それからもっと面白いのは、構造家とよく話題になるのですが、空間性の合理と構造的な合理が必ずしも一致しないことです。


そのギャップこそが、建築に残された可能性ということなんですよね。