ぼくの大切なともだち | 飯・風呂・映画

ぼくの大切なともだち

一緒に観た友達がヨーロッパ帰りだったから、という理由のみで観た作品です。
トレイラーを観て、(まぁ、良さげかな。)といった軽い気持ちで観たのですが、特に感動する訳でもなく失望するでもなく、(まぁ、こんなもんかな・・。)といった軽い気持ちで映画館を後にしました。


ストーリーは、裕福だけど友達がいないアンティーク商と、誰とでもすぐ仲良くなるタクシー運転手の友情を描いたものです。

僕は監督のパトリス・ルコント氏について、雑誌の特集を読んだことがある、程度の予備知識がなかったので余り変な事も言えないのですが、この映画を観てまず頭に浮かんだ言葉があります。それは、「偉大なるマンネリ」。

非常に綺麗にまとまっている映画だと思います。
脚本や演出も優等生な感じで、さすが名監督といった所なのですが、何かスクリーンから湧き出る、情熱(そうだね、パッションだね。)が感じられませんでした。

これ程のベテランになると、この程度のクオリティーの映画ならば培ったテクニックや経験で作れてしまうのでしょうか、「この映画にかける思い、覚悟!!」みたいな物よりは、「ベテラン監督の道楽」といった風情でした。
(まあ、60歳という年齢が映画監督業界でどれ程のベテランに当たるのかは分かりませんが)

ストーリーも、最初の方は割りと凝った演出も見受けられるのですが、後半になると大雑把になっていき、(まさか、監督、途中で飽きたんじゃ・・・。)なんて思いました。

言ってみれば、サザンオールスターズや、いいともでのタモリの様な映画でした。

昔程の情熱はないが、今でもライフワーク的に活動していて、でも才能も経験もあるので一定以上のレベルは保てる、みたいな。
テレフォン・ショッキング位までは頑張るけど、いいとも曜日対抗選手権になるともう飽きてる、みたいな。

しかし、大した才能もないのにベテランという事だけで駄作を連発する山○洋△の様な監督が沢山いる事を考えれば、「偉大なるマンネリ」というのも、ある意味誇るべき事なのかもしれません。
新藤兼人監督の様に、齢九十を過ぎて映画に情熱を持ちすぎるのもそれはそれでアレだし。

前述のサザンオールスターズと時を同じくして、ルコント監督もあと3作で引退するようです。
ウコン液飲んで気合入れて頑張って欲しいです。

映画の採点を付ける時に余り使いたくないフレーズですが、「可もなく不可もなく」といった所です。
お金払ってまで観ることもないかな、なんて言ってみたり。おまけで星3つ!

☆☆☆★★