もしかしたら、今日のレッスンは、マサコには刺激が強すぎたかもしれません。


マサコは、レッスン生が、泣くシーンを演ずると、その演技が本物の場合、本当に心配して、塾長の顔を見、そのレッスン生のところに駆け寄って慰めに行きます。マサコには、演技の真贋の見極めができてしまうのです!


そのマサコ、今日は、塾長と真さんが組んでやる演技を、私の膝の上で見ていました。次に何が起きるのか、全く想像がつかない・・・ただ、塾長が、両手の指先を少し動かし、すうっと息を吸い込んだ当たりから、空気が変わっていくのを察したのか、体が硬くなり、一点を凝視し始めました。

そして、塾長が動き、真さんが悲鳴を上げて部屋の隅に逃げ込んだ瞬間から、マサコは、ぶるぶる震えて、動けない。

塾長がそばによると、目を見ずに、でも、塾長の機嫌をとるべく、塾長の手をなめてみたり、愛想を振りまこうとするのですが、体が緊張していて、ぎくしゃくし・・・本当に、怖かったんだ・・・マサコ!


常日頃の塾長に対するマサコの愛情と信頼の深さを裏切る迫真に迫った演技・・・

そのあと、終日、塾長がマサコとの信頼関係を回復しようと思っても、マサコは、空を見るようなうつろな目で、塾長を見るばかり・・・しかし、決して目を合わせようとしない・・・

恐怖って、こうなるんだ・・・と、4大感情をマサコに見てしまいました。

でも、かわいそうなマサコ・・・

2キロそこそこしかない小さなマサコには、191のレッスンは、刺激が強すぎるのかもしれません。

しかし、本物の演技だったからこそ、マサコをして、こんなにしてしまったのですね。


嘘の演技では、マサコは、こんなにならない・・・マサコに見破られない、本物の演技を、いったい、どれくらいの人ができるのでしょうか。

日々是精進

風眠