数年前、一徳さんが「こんな昔に書いた古い詩を今でも皆んな聴いてくれるんだね、それは嬉しいけど何か複雑な気持ちやね」と言われていた事を思い出します。

その時は漠然とした不安だったのですが、

まさか現実にこんな日が来るとは考えもしませんでした。

 

 

誰もが「そんな事は無い」と思っていた「戦争」が始まってしまった。

 

主権国家が他の主権国家を軍事力で降伏させる。

敗ければ全てを失い、勝てば全てを手に入れる。

「どちらが正しいか」に意味はない。

戦争に正義はないからだ。

勝った方が正義になる。

人類の歴史の中でどの時代にもあった営みの最も最近の一頁である。

 

国家レベルでここまで平気で嘘をつく争い事を見た事がない。

嘘を本当に見せかける為に虐殺する。

心を持った人間には出来ないと信じていた事をあっさり覆す指導者とは

どの様に造られるのか。

 

1847年にマルクスが創案した共産主義は階級闘争を無くし、政治権力を消滅させ、

全ての人が自由な共同社会が訪れるとした。 

しかしそれ以降、その理念を遂行する為として残念ながら多くの命が犠牲になった。

崇高な思想を完遂する為には、異なる思想を排除しなければならない。

脅し、洗脳し、それでも抵抗する者は滅ぼす。

権力の地位を握った者にとって、思想とは悪行の言い訳でしかない。

 

「勝利は全てを正当化する」  (独裁者の考え方)

 

 

チェコスロバキア・リトアニア・チェチェン・グルジア・クリミア、

そしてウクライナ・・・

 

あのヒットラーの虐殺の20倍を超える数の虐殺を繰り返して来た共産主義に因る覇権主義は、

未だに思想の完成を見ない。

 

彼らの勝利は人の世の終わりを暗示する。