世間では「神田川」の作詞家として紹介されていますが、
個人的には 喜多條 忠 と言えば 「男達のメロディー」です。
すこぶる付きで好きでした。
これほどいい加減そうで、それでいて意味深な詩は、若い頃の私の未経験な人生観に
独特の無常観を与えてくれました。
ケーシーの曲のいい加減さも相まって鼻歌の様に人生を唄ってしまうおおらかさが
ガチガチのロックよりも胸に刺さりました。
「くるねこ」さんと交流があった様で、いつか猫談話を交わしたいと思っていましたが
まさか74歳で逝ってしまわれるとは思ってもいませんでした。
ご冥福を祈ります。
のちの番組に色々な影響を与えた伝説の番組「俺達は天使だ」の主題曲として一世を風靡した。
当時数々の劇団所属の若手新人俳優を自由に使った演出は、今では再現不可のドラマ、
特に柴田恭兵と渡辺篤史の絡みの切れ味は抜群で、何度かリメイクされたが全てを無意味にしてしまうほどの出来栄えだった。
ショーグンの芳野藤丸はとてもロックとは程遠いこの曲が嫌いでふてくされて歌ったらしく、そのぞんざいな歌い方がヒットの要因になった様だ。
走り出したら 何か答えが出るだろなんて 俺もあてにはしてないさ
男だったら 流れ弾のひとつやふたつ 胸にいつでもささってる
Pick up your head throw away your Blues どうせ一度の人生さ
The more you give babe the less you lose 運が悪けりゃ死ぬだけさ