夕方ワンコたちの散歩に出かけるのに車に乗って走っていると



こちらに向かって走ってくる若い男性



止まってーのジェスチャー




ブレーキを踏んで窓を開けるとその男性


「あそこで事故があって人が倒れてるので減速して通ってもらえますか?」





前を見ると車が何台か止まって見えて


近づくにつれバイクも何台か見えてきました




通り過ぎる時に見ると


ヘルメットを付けたまま小さな子が仰向けに寝ていました




子供!?




ドキドキしてきて


車を路肩に寄せて私は気づいたら


そこに向かって走っていました





意識ありますか?


何か手伝いましょうか!!




よく見ると子供に見えた倒れていた人は


小さなオバサンでした




救急車呼んであるんで…と少し遠巻きにいう皆さん




傷病者


目を閉じて動かない




分かりますかー


肩をトントン



すぐ眠ってしまうようで


眠そうに起きる感じ




どこ痛いですか〜?


どこが痛いんだろう…と言う傷病者


反応が薄い




現場を見ていた人に聞くと


道の一部が工事中で砂利道になっていて


そこに突っ込んで転倒したとのこと




上に飛ぶというよりは


ザザザと転がって行ったような感じ




ヘルメットにマスクしてるオバサン


マスクをズラしてあげると息がしやすそうになりました





そこにいたお連れのオバサンが


怪訝そうに「看護師さん?」




なんて言おうか


日赤の講習受けてますとか…弱いな


一瞬ぐるぐる考えて



「スキー場でパトロールしてます




その場の空気が晴れて


あ〜!どうぞどうぞみたいになりました




ここどこか分かりますか?


ここどこだろう…呟くオバサン


脈はしっかりしてる


頭打ってるね


脚とか手を触ってみる


大きな変形なし


大出血なし




えっと…で、、、どうだっけ?ってなった私




時々苦しそうに呻く傷病者


で、目を閉じては静かになる


意識なくなるのか眠るのか分からないから


とりあえず起こす




救急車くるまでに意識、呼吸、脈拍なくなったら心配蘇生だ




意外と遅い救急車


声を掛けるだけでもいいな




傷病者はお連れの方の顔を見て名前も分かる模様


でも自分がどうなったのか状況把握できず






きた、救急車





救急隊員たちが降りてきたので私は自分の車に戻りました


やっぱり手が震えました





車に乗ったらすぐに


「あれヘルメットは一人で脱がせられないけど、傷病者の頭は動かないように両手で抑えてた方が良かったのでは!」


ぐるぐる考え出して職業病





久々に緊張してしまい


なりかかってた片頭痛も吹っ飛ぶ程でした