ベートーヴェンは日本人の最大の友
べートーヴェンの曲がいつごろから日本で演奏されてきたかご存知ですか?
1887年(明治20年)上野の音楽取調係(今の東京芸大)の卒業演習会で交響曲第1番が演奏された、という記録があります。
1927年(昭和2年)には日比谷公会堂でベートーヴェン100年祭が行われるほどに発展し、人々はレコードを競って買いに行ったそうです。すごい広がり方ですね
第2次大戦末期、1946年(昭和20年)6月にも新響(現N響)が交響曲のチクルスを継続していた、という熱狂ぶりだったそうです。
又暮になると第9の演奏会はもう日本の年中行事ですね。
皆が愛するベートーヴェンを更に楽しんでいただこう、そして勉強もして行こう、という企画が始まっています。
ボンにあるベートーヴェン研究所に行ってきました。
この街はオーケストラとの共演などで滞在したことも多い街なので、私にとっても懐かしい土地です。
研究所のディレクター:マルテ・ベッカーさんにお会いしました。彼は私の共演者たちとも親しい間柄で、心からベートーヴェンを愛する方です。私に様々なご提案をくださいました。
この事務所はベートーヴェンが生まれた家のとなりにあり、何だかベートーヴェンのオーラが感じられるようなオフィスです。
ベートーヴェンが生まれた家の玄関
私自身ベートーヴェンを弾いたり聞いたりすると体も頭も力がみなぎり、なぜかポジティブになり前向きな姿勢になります。
私の母は車の中にベートーヴェンのカルテットのCDをいつも積んでいて、運転につかれたり睡魔が襲うと必ず聞いています。カルテットの1番から聞くときが多いみたいです。
このようなベートーヴェンが持っている大きな「感動というエネルギー」を日本にもっと広めようというものです。
これから具体的に進んでいくと思います。
ベートーヴェンファンの方、まだあまり曲を聞いたことのない方、ぜひ楽しみにしてください
ベートーヴェンアルヒーフのベッカーさんと
熱く語りあいました