先日、私の父方の伯母が亡くなった。
昨夜と今朝は通夜と葬儀だったが、私は遠方であるがゆえに参列できなかった。
遠方と言っても新幹線を使えばものすごく遠いというわけでもない。しかし私の勤めている会社は慶弔休暇が取れない上、有給も残りわずか。給料的にもカツカツなので、泣く泣く諦めた。(※また最近すこし体調も悪く咳き込んでいる状況)
伯母には若い頃、とてもお世話になった。
もう四半世紀以上も前のことだが、私は石川県へ一人旅に行ったことがある。9月の昼下がり叔父の家にお邪魔していたら、伯母がわざわざ遠くから私に会いに来てくれた。
とても大らかでいつも明るい笑顔を絶やさない素敵な方だった。
冗談も上手く話し出すと止まらない人で、私の従兄弟が聞き疲れてうんざりしていたのを覚えている(笑)本当にパワフルな人だった。
その後、伯母の旦那さん(伯父)が運転する車で、福井県を中心に色々案内してくれた。伯母も途中で運転を交代してたような気がする。
詳しくは覚えていないのだが、丸岡城や永平寺などを中心に各地史跡を回ったと思う。伯母の家にも一泊した。
今、手元に丸岡城で一緒に撮った写真がある。
本当に明るく優しい笑顔だ。私自身もとても若い。
あれ以来、二度と会っていなかった。
もう一度会ってお礼を言いたかった。
「〜しまっし」と温もりのある金沢言葉で喋る伯母を思い出すと自然と泪がこみ上げてくる。
合掌。
*歌も上手い伯母だった。私のリクエストに応えて「蘇州夜曲」を綺麗に歌い上げてくれたのを覚えている。