■玩辞楼十二曲の内 藤十郎の恋(とうじゅうろうのこい)
・坂田藤十郎(さかたとうじゅうろう)…中村扇雀(成駒屋)
・若太夫(わかだゆう)…中村歌六(萬屋)
・丹波屋主人(たんばやしゅじん)…大谷友右衛門(明石屋)
・澤村長十郎(さわむらちょうじゅうろう)…片岡芦燕(松嶋屋)
・宗清女房お梶(むねせいにょうぼうおかじ)…中村時蔵(萬屋)
●あらすじを予習せずに観たけど、わかりやすかった。偽りの恋なんだ、ってことも予測がつくわかりやすさ。いいのか悪いのか。でも、まさか最後にお梶が自害するとは思わなかったので、びっくり。ドラマ性が高いので楽しめたけど、扇雀の藤十郎では、一人の女の死で人気が揺らぎそうだなぁ。お父上のように素敵な役者になってください。

■坂田藤十郎襲名披露 口上(こうじょう)
・鴈治郎改め坂田藤十郎(山城屋)
 幹部俳優出演
(↓襲名披露祝幕)
藤十郎祝幕●まずは、藤十郎襲名、おめでとうございます。祝幕←が祇園山鉾なのが、らしい、ですねぇ。どなたかの口上で「70を超えてのご襲名…」とあったが、ホント、その情熱と意欲には感服です。しかし、襲名というのは喜ばしいのと同時に寂しいものなぁ。だってもう“がんじろはん”じゃあないんだもの…。
そして、藤十郎の襲名披露とともに、虎之介初舞台披露。ぽっちゃりとしたほっぺたは、扇雀そっくりでかわいらしい☆

伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)御殿・床下
初代中村虎之介初舞台
・乳人政岡(めのとまさおか)…鴈治郎改め坂田藤十郎
・栄御前(さかえごぜん)…片岡秀太郎(松嶋屋)
・松島(まつしま)…中村扇雀
・千松(せんまつ)…中村虎之介(成駒屋)
・澄の江(すみのえ)…中村壱太郎(成駒屋)
・沖の井(おきのい)…中村魁春(加賀屋)
・八汐(やしお)…中村梅玉(高砂屋)
・仁木弾正(にっきだんじょう)…松本幸四郎(高麗屋)
・荒獅子男之助(あらじしおとこのすけ)…中村吉右衛門(播磨屋)
●相変わらず、義太夫狂言はオネムです…。千松が八汐の手にかかったとき、鶴千代を打掛でかばうのではなく一間に逃すのって、いつもと違うよね?あと、栄御前を見送ってから千松に駆け寄るとき、御殿の隅々、天井にまで気を配ってから駆け寄ったのが印象的。今まで観たのって、もっとあっさりだった気がするので。
そして、幸四郎と吉右衛門が共演。これってなかなかなかったよね?不仲との噂も聞こえ、同じ月に出演していても同じ演目に出ているのって、私が観るようになってからはなかった気がする。よいことです。そしてよかったです。

島の千歳(しまのせんざい)
・千歳(せんざい)…中村福助(成駒屋)
●前幕の「床下」のどっしり重い空気を一転。華やかな祝儀舞でした。福助の舞踊は、観ているときはきれいだし気持ちいいんだけど、印象に残らないんですよねぇ。なので、これ以上の感想は書けない…。

門松関三奴(せきさんやっこ)
・奴…中村橋之助(成駒屋)
・奴…市川染五郎(高麗屋)
●関“三”奴というくらいなので、奴が3人出てくるのかと思ったら、そういう意味の“三”ではなかったんですね。二世関三十郎が初演したところから、そう称されるようになった、とのこと。奴二人はそれぞれ砥粉と白塗り、踊り方にもキャラがつけられていましたね。美味しいデザート、という感じで、夜の部を締めくくってくれました。

今日のお弁当:明神下 雅miyabi 『花弁当』