今回の記事は、身長164センチ低身長な私が650Bつまり27.5インチのロードバイクを選択した方が良いと考える理由についてまとめました。(短編記事です)
身長の近い方ですとメーカーのサイズの端にきてしまいますのでワンサイズ大きいものにするか小さいものにするか迷ってしまいます。格好良さで考えるとワンサイズ大きい方が良い訳ですがポジションが出しづらくなります。
適正サイズで格好良いものは無いのかと探してみるとありました!Canyonでは各モデルで650B 27.5インチが展開されています。
失敗しないロードバイク選びでよく言われるのは、好きなメーカー、好きなタイプと気に入ったカラーリングを選択することが一番幸せになれると、私も全くその通りだと思います。
しかし、サイズの問題は大きいですので無視できないと考えています。ママチャリやミニベロならサイズはあまり関係ありませんが、ロードバイクの場合はライディングスタイルによってサイズが大きな問題になります。
私が所有しているロードバイクはCanyon InfliteとCanyon Speedmaxの2台です。どちらも650B専用フレームですが、高額なカーボンロードバイクですので購入にはかなり検討を重ねました。
過去に700Cのロードバイクやホイールを購入した事もありますが、現在は迷いやジレンマは無く650Bの2台に落ち着きました。
同じような身長で悩んでいらっしゃる小柄な方や女性の参考になればと思います。
知識のない方がお店に行かれるとお店の方に言われるがままというケースも少なくないと思います、購入後に後悔しないためにも知っておいた方が安心できると思います。
そういった意味では親身になって考えてくれるスタッフがいるお店選びが重要だと思います。
私のライディングスタイル(目的)はトライアスロンの競技またはそのためのトレーニングです、より少ない力で速く遠くへ進みたい、つまり決められた距離をより少ない力で速く到達したいという事です。
私のライディングスタイルで大事なことを優先順位別に並べると
・第1に空気抵抗を少しでも抑えること
・第2に軽量であること(フレームとホイール)
・ジレンマ(板挟み)について
このような感じになります。
第1に空気抵抗を少しでも抑えること
【最重要課題は空気抵抗を抑えること】
第1の空気抵抗を少しでも抑えることについてですが、ロードバイクの走行抵抗の80%は空気抵抗です、一生懸命ペダルを回しても自分が生み出すエネルギーの多くが空気抵抗によって相殺される事になります。いかにして空気抵抗を抑えるか、つまり自分が生み出すエネルギー効率を無駄にしないかはスイムの後でバイクに乗り、バイクの後でランがあるトライアスロンにおいては最重要課題であると考えています。
例えば無風状態でダンシングスすると強く加速ができますが、強い向かい風の中でダンシングすると逆に遅くなってしまいます、速く走行すればするほど強い向かい風の状態を作り出す事になりますので、空気抵抗を抑えることは最重要課題となります。
【700Cと650Bホイールの違い】
・ライディング中のスタックハイトの違い
700Cのホイールと650Bのホイールでは大きさの違いから走行時の胴体部分の高さ(スタックハイト)に違いが出ます。
700C=622mm 650B=584ですから半径の違いは19mmとなり全高は19mm低くなります。そう遠くない昔にはトライアスロンのホイールは650Cが主流でしたがカーボンが主流となった今ではコストの問題から全て700Cとなりメーカーも作らなくなりました。
【フレームとポジションの違い】
・ポジションについては体幹の強さも関係してきますが、地面に対してより水平な胴体姿勢を維持することが前面投影面先を少なくする事につながりますので、より深い前傾がとれることが大事になります。
適正なフレームを使用しサドルとハンドルの高さの差が多く取れることが重要になります。
もちろん無理な姿勢で余計な力が入り体力を消耗するようではダメです。
第2に軽量であること
ロードバイクでの走行時には慣性の法則によって重い方が減速しづらい為、有利だと言われることがあります。
本当にそうでしょか?確かに慣性の法則では重い方が慣性の力が働くので減速はしづらくなります、しかしロードバイクでは常に加速減速の繰り返しである為、減速しづらいから重い方が有利というのは成り立ちません。
ゆるい登り坂、U字ターン、コーナー、追い越しなど常に加減速を繰り返しているのが実情です。
加速時や登坂時には軽い方が有利ですし、ペダルを漕ぎ続けるのは様々な走行抵抗に逆らい減速を抑える為に加速し続けている訳ですのでスタートからゴールまでが加速と言っても言い過ぎでは無いのではないでしょうか?
つまり慣性の法則による減速のしづらさと軽量化による加速のしやすさの差し引きを考える必要があります。
【フレームについて】
小さいフレーム=軽いフレームですので700Cフレームより650Bフレームの方が軽い
小さいフレーム=より深い前傾がとれるので空気抵抗を抑えられる
【ホイールの重量とリム高さ】650Bのホイールは軽い
ホイールはリムの高さが高くなるほど重量が増えます、ディスクホイールではかなりの空気抵抗を抑えられますが、重量も1kgを上回ってきます。
有り余るパワーがあって重いホイールをガンガン回せるならディスクホイールが良いと思います。パワー不足を感じているならリムハイト50mmまでのホイールが良いかもしれませんし、もっと軽いホイールが良いかもしれません。
数値化された指標がありませんので(あると良いのですが)プロのレースなどを参考にしたり、自分で走行してパワーメーターで計測するしかありません。
多くの上級者の方々はリムハイト50mm前後が重量と空気抵抗のバランスが良いと言われています。
大体の目安ですが
上級者 FTP 350w以上かPW5.0w/kg リムハイト50mm以上
中級者 FTP 240w以上かPW4.0w/kg リムハイト50mmまで1,700以下
初級者 FTP 180w以上かPW3.0w/kg リムハイト40mmまで1,500以下
初級者は軽いことが何よりだと言えます。
私の場合はFTPやパワーは初級者に該当しますが50mmのホイールを使用しています、なぜかというと私の所有するDTSWISSの650Bのホイールは重量が前後で1,458gになっています。
700Cのホイールより650Bのホイールの方が1割弱程度軽量であるため、50mmのリムハイトでも700Cのホイールと比較してリムの高いホイールが使えます。raynldsの58mmハイトも検討しています。
まとめますと、650B 27.5インチのホイールはリムハイトが高くても軽量なため、軽量化と空気抵抗を抑える良いとこ取りができるのです。
因みにですが、もっと軽量で1,200以下でリムハイトが30mmのホイールがあればそれでも良いのではないかと考えています。中華カーボンなら1,120gでリム高さ25mmというのがありますが、怖くて手が出せません。
ICANではリム高さ35mmで1,365gのホイールが販売されています、これはバランス良いかもしれません。
ジレンマ(板挟み)について
650B 27.5インチのバイクを選択する事によるジレンマもいくつかあります。
・タイヤ周長が短い
・ホイールの選択肢が少ない
ポタリングやグラベルを主としたライディングスタイルでしたら700Cを選択しても良いと思います。
また、ポジション(適正落差)が出せれば700Cのフレームでも良いと思います。軽量タイプでスローピング角度がついたフレームなら低身長でも対応しているフレームがあると思いますがエアロモデルは少ないと思います。
このジレンマについてはいろいろと検証し私の中では解決済みです、気になる方は別記事にまとめていますのでご覧ください。
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