Canyon Inflite 8.0 2XS 650B(2018)シクロクロスバイクをロードレーサー仕様にしたので共有します。

 

今年も参戦を楽しみにしていた東海シクロクロスが大会関係者の皆様のご心労にも関わらず中止となりましたので当面はポタリング&グラベル&ヒルクライム用にと改造しました。

 

 

シクロクロスバイクはロードレーサーになれるか?

私の回答NOですが、しかしシクロクロスバイクはホイール選択によって、かなりロードレーサー寄りのロードバイクになれます。グラベルでは最強!

この解答はどの目線で回答するかで変わってくると思います。

 

ビギナーから中級(巡航30kmできる)の方ならInfliteもTarmacと変わりません(所有してました)

巡航35km以上の方ならTarmacの方が巡航維持し易いです。

正直言って速度が上がればホイールの性能差の方が大きいです、もっと言えば脚の差が大きいです。

つまり、巡航35km以下なら50mmくらいリム高さのあるホイールを履けばシクロクロスで充分走行できます。

 

あと、ポジションについてですが、トップチューブの長さが短め、ヘッドチューブの高め、これはある程度ステムの角度と長さで対応できます。

その他、シクロクロスの特徴的なの部分はBBハイトが高め、チェーンステーの長さが短め、ホイールベースが長め、こんなとこかなと思います。

 

ここでのシクロクロスバイクとはディスクブレーキ搭載バイクのことで、カンチブレーキは速度調整用ブレーキと考えていますので、一般道を走行するのはリスクがありますので除外しています。

私が所有しているCanyon Infliteはシクロクロスレース用バイクですが、ガチのロードレースに出場しないのであれば、ロードバイクとして充分なポテンシャルがあります。

以前ブログでも書きましたが、私はシクロクロスを改造してトライアスロンに出場した経験がありますので、ロードレーサーとして使用した場合のポテンシャルはタイムからも実感済みです。

そもそもシクロクロスバイクはロードレーサーより派生したバイクですので、基本的な部分はロードレーサーに近いといえます。

 

最近ではグラベルバイクやエンデュランスなども出ていてジャンルの多さに困惑してしまいます。

各メーカーや業界はジャンル分けをして幅広く展開していますが明確な定義はあるのでしょうか?

特に性能差については不明な点が多く、メーカーによっても定義はまちまちのような気がします。

話をシクロクロスに戻します。

私はモノにもよりますが、ロードレーサー派生のシクロクロスバイクであるが故にさらにパーツ交換によってロードレーサーに近づけることで完全なロードレーサーにはなれませんが、かなりロードレーサー寄りのロードバイクになれると考えています。

BB剛性はあのマチューファンデルポールの剛脚を受け止める剛性があり、クランクを経由してスプロケへと力が伝わっていきます。

また、性能については結局のところバイクの性能差はそれ程でもなく、8割以上は脚力が大事ということも一理あります。

つまり、シクロクロスレースに参戦したり、参戦しなくても速く走りたい、たまには未舗装路も走りたいと考えているなら、シクロクロスバイクはとても汎用性が高いロードバイクではないでしょうか。

また、他のメーカーのシクロクロスバイクも同様では無いでしょうか?

しかしながら太いタイヤの履けない生粋のロードレーサーはシクロクロスバイクやグラベルになれないのです。

 

650Bの利点を活かす、650Bは700Cに比べ7%空力に優れ、12%軽量である

今回は前回トライアスロン仕様とは違い650Bのホイールを使用する事にしました、Inflite 2XSには700Cのタイヤも難なく履けますが、ここ最近の学習から私には700Cに大きなメリットがないことが判ってきましたので、今回は650Bでバイクのジオメトリを活かそうという事です。

シクロクロスレースだと、タイヤ外径の小ささはデメリットになり得るのですが、ロードではデメリットとして考えつくことがありません。

どなたか、650Bのデメリットについて教えていただけたら勉強になるので嬉しいです。

つまり、650Bの最大のメリットとも言える軽さを最大限に活かして、自分に合ったロードバイクに仕立てようということです。

650Bを活かす利点としては、

・小柄、女性にも乗りやすい

・デザインバランスが良い

・バイクの全高が低くなる

・ホイール及びタイヤもちろんフレームが軽い

・バイクの振りや取り回しがよい

・ZIPPの検証では650Bは700Cに比べ7%空力に優れ、12%軽量である

・完成車重量でホイールを交換すれば6kg台後半に

 

ロードレーサーとシクロクロスの違い

シクロクロスバイクはレースでも使えるようなロードレーサーとの違いは多々ありますが、そもそもロードレース用バイクはオーバースペックなので、FTP200前後を行ったり来たりしている私のようなライダーならロードレーサー寄りロードバイクとして手に余るほど使えると言うわけです。

ロードレーサーとシクロクロスバイクの違いは

・より速く走行することに特化したフレーム設計や剛性(ロード)

・フレームのエアロダイナミクス(ロード)

・アップライトなジオメトリ(シクロクロス)変更可能

・33mmくらいの太いタイヤが履ける(シクロクロス)

 などです。

 

パーツの変更点

今回ロードレーサー仕様とするための変更は以下の通りです。

・ハンドルを純正からPrimeカーボンエアロハンドルへ、DHバーの取付ができる

・ステムを一体型80mmから角度の付いた100mmへ

・チェーンリングを46-36から50-34へ

・スプロケットを11-32から11-28へ

・ホイールとタイヤはSpeedmaxから流用

 

 

これらのパーツ交換により、より深い前傾姿勢のとれるロードレーサーへと変化させます。これだけ変えただけでもかなりロードバイクに近づくと考えていますし、Infliteはシクロクロスのレースバイクですので、もともとかかりの(反応の)良いバイクです、ペダリング感覚についてはBBハイトが高い設計のため踏み込み時のグイグイ進む感覚が好きです。

 

Speedmax XS 650Bを購入したので650Bのリム高50mmホイールの兼用が可能となったことは幸いです。そして今後さらに650Bのディープリムやディスクホイールが発売されるのを期待しています。

 

これでホイールとタイヤさえ交換すれば、ヒルクライム、ツーリング、ポタリング、グラベルとなんでも来いのバイクになりました。

 

35km/h以上の巡航も充分できるポテンシャル

いつもの背割堤往復20kmを走行しました、前半は追い風、後半は向かい風で何も風速3〜5m。

スタートからそれほど踏まずに30km/hくらいで走行、前半のラストスパートで踏込むと43km/hまで一気に加速し,

5分程度は38km/h以上で巡航できました。FTP180前後の私の脚ではこんなもんですが、剛脚さえあれば40km/h巡航も十分可能でしょう。

つまり、このバイクはそこそこどころか十分なポテンシャルがあり、650Bだからといって遅いということは無いと思います。

つまり、このバイクは完璧なロードレーサーにはなれませんが、かなりロードレーサーに近い筈です。

剛脚の方が乗った場合は、シビアな反応やフレームのウィップ感などいろいろと課題が出てくると思いますが。

 

Canyon Inflite 2XSは700Cも履ける

Canyon Inflite 2XSは700Cのタイヤも履けます、どうしても60mm以上のディープホイールやディスクホイールに乗りたい、チューブラータイヤを履きたいなど場合でもフロントフォークにもリアシートポストにも充分なクリアランスがあるため700-30Cのタイヤでも履ける懐の深さがあります。

私は2019年に700-25CのTarmacにアッセンブルされていたRoval C38を履いてトライアスロンに出場しました。

 

2018年に初めてのロードバイクとしてシクロクロスバイクですが初めてにして超お気に入り、Infliteを購入して良かったと思います。

次期Infliteも気になりますが、おそらく2023年〜2024年頃でしょう、今後も2XSからは650Bを採用して欲しいと願っています。

 

 

来シーズンはシクロクロスが開催されますように‥