今回はCanyon Speedmax Disc 2021 XS 650Bのサドル交換について共有します。

 

サドルに関する評価はあくまでも個人的感想ですので、ご理解の上でお読みください。

なぜSpeedmax標準のFizik mistica kiumを交換するのか?についてですが、理由は4つあります。

 

・サドルのレールから座面高さが高すぎる

・サドル溝の深さと形状

・サドルサイドの形状

・シートポストへのボトルゲージの取付

 

ただし、SpeedmaxにアッセンブルされていたFizik mistica kiumの良いところもいくつかあって、上記の問題が無ければそのまま使いたいところです。

良いところはクッション性、Fizik mistica kiumの座面はエクストラグリップという滑りにくい加工がされた独自のシリコン素材が使われており、抜群のクッション性と滑り止め効果があります。さすがのFizikですし、フロントにはバイクを掛けるフックや背面にはアタッチメントアダプターも付いていてカスタマイズ性も高いのです。

しかしながら私のフィジカル不足で残念ながら交換することにしました。

 

 

 

サドルのレールから座面高さの問題

サドルレールから座面の高さについてですが、低身長の短足には、これが実は大問題でして純正のFizik mistica kiumはサドルのレールから座面の高さが50mmと高めになっています。この高さによって影響を受けるのはシートポストの長さです、

つまり、チートチューブからシートポストがどれだけ露出させられるかということに影響が出てしまうのです。

つまり、見た目の格好良さに影響があるということです。

また、今回特にこのシートポスト露出量が問題となるのか説明しますと、Canyon Speedmaxのシートポストにはボトルゲージアダプターを取り付けるネジ穴が2箇所あるのですが、下側のビス穴がシートチューブに埋まってしまうのです。

私のシート高は650mmなんですが、シート高は大きくは変えられませんのでボトルゲージアダプターを取り付けるためにはサドルのレールから座面の高さが低いものを選択しなければならないのです。

サドルの問題と言うより私の股下が短い事が問題の本質ですが、致し方ありません。

さらにペダルをSpeedplayにしたことでさらにシート高さが下がっています。

 

サドル溝の形状と深さの問題(クッション性は最高に良い)

サドルの溝についてですが、Fizik mistica kiumには浅めの溝がありますが、ちょっと浅すぎて長時間の深い前傾には向きません。ただこれは個人差があると思いますので私の場合ということです。先日40km走った際にシートのクッション性は抜群に良かったのですが、圧迫はキツかったです。溝の深さというより溝の形状にフィットしない感じでFizik mistica kiumは前方から後方まで同じ幅で真っ直ぐな感じです。Tarmacに付属していたSpecialized Powerサドルは座面に近い部分の溝に幅があって圧迫が少なかったので良かったので、着座位置に近い部分の溝の幅が問題となっていることが判りました。

 

サドル側面の形状

サドル形状についてですが、後方から前方にかけて細くなっている部分の角度と先端の幅が広すぎ、着座位置を後ろに変更した際の干渉が大きく20kmを超えた辺りからペダリングしづらい感じでした。

痛みや違和感を感じ、着座位置をコロコロ変えながら、ペダリングに集中できないようでは長距離は走行できませんし、バイクの後には過酷なランが待っていますのでサドルとの相性は重要だと考えています。

 

 

変更後のサドルはISM PN3.0

 

どんなサドルに変更しようかといろいろ検討しました、候補に上がったのは

ISM PN3.0

SELLE ITALIA IRON FLOW

Specialized SITERO

SpecializedのSiteroはTarmacの時に付いていたパワーサドルの印象が良かったので捨てがたい存在でした、

SELLE ITALIA IRON FLOWは先端部分が細くなっていて、股底幅が狭い私にはペダリングしやすい。

ISM PN3.0はどうしてこの形になったのかと思うくらい異形です。

最終的には、トライアスリートの間で圧倒的実績のあるISM PN3.0を試してみようということにしました。

 

 

 

 

 

ISM PN3.0にした理由は

・クッション性が高い

・座面とレールの高さが低い 41mm

・溝の幅が広く、中間地点から貫通している

・側面形状がペダリングを妨げにくい

 

  

     

ISM PN3.0を実際に手に取った印象は、とてもコンパクトで薄く無駄のない形状です。

以前使用していたISM ADAMOレーシングは分厚く重厚な感じでしたので、PN3.0のあまりのスタイリッシュさは好印象で少々驚くほどでした。

トライアスロンバイクのミドルディスタンスでは着座位置を前後ずらしてペダリングするため、前後どの位置に着座してもペダリングしやすいポジションが重要です。

SM PN3.0はでは、後ろ座りした場合でもサドルの後方から溝が広く深めなため違和感はありません。

具体的にサドルの前後位置を決める際には、後ろ乗りポジションの時はロードバイクと同じサドル前後位置にしました。

 

Fizik mistica kium

ISM PN3.0

 

ISM PN3.0で3つの問題が解決

ISM PN3.0にした事で、サドル交換の原因となった4つの問題のうち3つは解決できました。また、デザインもなんともエロく唯一無二とも言えるデザインも気に入りました。

 

・サドルのレールから座面高さ50mm→41mm、シートポストが長くなった

・サドル溝は浅めで真っ直ぐ→シートの後方から広い溝があり、前方では貫通しているので圧迫がない

・サドル形状は先端幅が62mmと広め、サイドは絞られているのでペダリングを妨げない

 

ただし残念ながらシートを交換してもシートポストにボトルゲージアダプターが取付られるビスは露出せず、ボトルゲージはサドルレールに取付することになりました。

ボトルゲージアダプターの取付にはシート高さが680mmくらいないと難しそうです、またもや低身長の課題が露呈してしまいました。

しかしながらCanyonが純正サドルとしてFizik mistica kiumを選択した理由が判りました、Fizik mistica kiumにはサドル後部にボトルゲージ取付用の規格に準じた穴が空いています、さすがCanyon Bicycleは抜け目がないと思います。

 

実績はダテではなかったISM PN3.0で実走した感想

まずは、ISMがトライアスリートの間で圧倒的な支持を得ている理由がわかりました。

ISM PN3.0でのペダリングについては溝のおかげで圧迫は無く、DHポジション2割、ベースバーポジション8割でアップダウンの多い知多半島を80km走行しても違和感ありませんでした、この快適性は戻れないほどで、持っているサドルを全部穴あきにしたいと思うほどこのサドルに出会えて良かったと思います、これでトライアスロンサドル選びの旅はゴールです。

他にも、大袈裟かもしれませんが、DHポジションではサドル先端が上下に動いてペダリングの引き足をサポートしてくれる。ベースバーの前乗り、後乗りで60km走行しても、股もお尻も痛くない、ベースバーを握る位置によって着座位置が変わりますが何処に座っても問題ない。

80km走行しても、なぜ痛くないのか、違和感がないのかわかりませんが、快適なのが事実です。

ミドルトライアスロンに出場時やトレーニング時の圧迫や股擦れのストレスが無くなるだけで、トレーニングへの集中力や意識が変わります、これまで30kmあたりから圧迫が気になって集中力が欠けてしまっていましたが、ペダリングに集中できるようになりました。

ISMのサドルには、PS、PN、PRなどさまざまな派生モデルがあり、トライアスロンだけでなくポタリングや女性にも優しいサドルだと思います。

 

 

 
 

 

 

当たり前のことですが、身体と直接触れる部分であるサドルの相性はとても大事だと思います。

ISM PN3.0は自分と相性が良いのだと思います。

 

ISM PN3.0は2万円前後しますが、おもいきって購入して良かったと思います。