山賀博之監督の「鉛筆で瞑想」訪問&インタービュー | 「鉛筆で瞑想」応援ブログ

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韓国のアニメスタジオ「鉛筆で瞑想」の応援ブログでございます。「鉛筆で瞑想」は今も韓国で2Dアニメーションを製作しております。公開済みの作品のビハインドストーリや製作中の作品の製作日記、スタジオの日常など、「鉛筆で瞑想」のすべてをお伝えします。

こんにちは、ラオンです!
今日は皆さんと共有したいものがありますー
この前、スタジオの見学した際
日本の超有名なアニメ監督
山賀博之さんのインタビュー内容をいただきました。ヽ(*'0'*)ツ

「鉛筆で瞑想」のスタジオや作品を見て
感動したという山賀監督
そのインタビュー内容をどうぞ!

山賀博之とのインタビュー


 
ガイナックスの設立者であり監督兼代表理事
王立宇宙軍、新世紀エヴァンゲリオン、フリクリ、天元突破グレンラガン

最近アニメーションの作業に当たって手作業かCG作業かで悩んでいた。
日本には3秒アニメーターという言葉がある。
3秒までの作業なら無理はないが、それ以上の作業を求めるとアニメーターは怒り出す。
しかし「大切な日の夢」のキャラクターの様々な顔の表情には感心した。

日本はうまい人が各自のシーンを上手に描く。
しかしそれを繋いで見ると演技にはならない。
ところが「大切な日の夢」は書くシーンの完成度はもちろん、
そのつながりが非常に優秀で、
全体が一つにうまく編まれている。


 
「大切な日の夢」は物語が穏やかに流れながら伏線に繋がるという面白さがあり、
それがとても好きだ。韓国と日本は似たような背景と思い出を持っていて、
私もあの頃学校を通っていたせいか、作品の中の小物や景色から懐かしさを感じた。

私はこの映画が終わった時すぐに立ち上がることが出来なかった。
衝撃を受けた気分であった。
昔は日本もこのような方式で作業をしていたが、もうこのような作業は出来ない。
ひしめき合っている群集をひとりひとり描いたというところがすごい。

やはり手だと、手で描かなければならないと思う。
手で描いた絵が与える感動があるべきだ。
私は今悩んでいるアニメーションの希望を「大切な日の夢」から見た。
このような作品は作り続けられるべきだ。

日本はいつの間にかロボットと爆発があるアニメーション、
それから字ぶりアニメーションの二つに分かれた。
「大切な日の夢」のような作品を作ることができない。
よってこの作品は末永く残る伝説になるだろう。

(もし)日本で広告をするならジブリを通せばいいだろう。広告はイメージだ。
ジブリを通して上映するとしても、それを観た観客はジブリの作品でなく、
「大切な日の夢」に感動するだろう。
「大切な日の夢」だけの道を作り出していけるだろう。
それはまた新しい道になるはずだ。

私はこの作品を持ち帰り、ガイナックスのスタッフの皆と一緒に見るつもりだ。
そして叱るつもりだ。気をしっかり持てと。

 
 

企画・1次翻訳:ラオン     検討:ムンゴム・ミエ