ピアノという楽器は一人でもたくさんの音が同時に出せる素晴らしいものなのだけれど、↓こんな↓素敵な奇跡が起こるのなら、たまには連弾もしたくなりますよね♪
というワケで今日はめずらしく連弾曲を練習しました。
フォーレの「ドリー組曲」。
作曲家フォーレが人妻エンマ・バルダックの娘ドリー(愛称)のお誕生日プレゼントに手掛けたというピアノデュオ曲。
上手に弾けると↓こんな感じに仕上がります🎹
オランダ出身の兄弟ピアノデュオ ルーカス&アルトゥール・ユッセン♪
ご幼少のみぎりから各地で演奏されていたようで、息ぴったりな演奏は見ていて嬉しくなってしまいます🤗
実はこの曲、私自身も実家住まいだった学生時代に兄妹デュオで練習したのをきっかけに出会っています。
当時はクラシックピアノからの逃亡中だったんですけどね(笑)。
兄が所属する学生オーケストラで演奏することになっただとかで、ピアノ連弾譜を差し出されて
「弾け❢」
と言われてしまい…(笑)。
渋々ながらもプリモ(第一ピアノ)を引き受けたら、とても優しくて可愛い曲想で…。
2週間くらい掛けて、一曲仕上げるところまで手伝ってしまいました。
ちなみに私、ピアノデュオの経験値は5歳の発表会デビューから圧倒的にプリモです。
プロの域まで達するとたぶん例外がたくさんあるんじゃないかと思いますが、一般的にピアノデュオで演奏するときって、セコンド(第二ピアノ)がテンポ管理だったり、ペダリングだったりを担当していて、指揮者的な役割なんですね。
音楽を引っ張っているのはセコンドで、全体的なバランスも含めてコントロールはお任せで、プリモは委ねて歌うだけ…。
なので、技術的なレベルが上の方とご一緒するときにはプリモになっちゃった方が安心・安全・その上お勉強にもなる♪
そんなことを思っていたら、面白いものを見つけちゃいました♪
指揮者(&ピアニスト)のエッシェンバッハさんとピアニストのラン・ランさんのドビュッシー「小組曲」。
オーケストラのコンサートのアンコールでしょうか?
途中でプリモとセコンドが入れ替わっています♬
遊び心満載な演奏はお二人とも楽しそうで…。
この曲もフォーレの「ドリー」と同様に優しくて可愛くて…。
そして、「ドリー」と同様にエンマ・バルダックの娘に贈られたことでも有名で…。
つい最近まで私、ここでいう「エンマ・バルダックの娘」が同一人物だって勘違いしていて…。
いえね、エンマ・バルダックなる女性は間違いなく同一人物なんですよ。
でもですね、この方、そもそもは銀行家の奥様で、フォーレの奥様のご友人で…。
なのに、フォーレとも愛人関係にあったらしく、愛娘のドリーちゃんはフォーレの実の娘なんじゃないかって噂になるくらいで…。
フォーレもドリーちゃんを溺愛していたらしいです。その果ての「ドリー組曲」です。
ほどなくしてフォーレとの愛人関係に終止符を打ったエンマ・バルダック。
なんと、直後にドビュッシーとダブル不倫をしでかしているんですね。
このダブル不倫は紆余曲折の末に実っています。
そう、正式にご結婚。そして、生まれた娘がシュシュちゃん(※ドリーちゃんとは父親違いの姉妹です)。
シュシュちゃんのためにドビュッシーが愛を込めて作曲したのが「小組曲」なんです。
エンマ・バルダックがもしも現代の日本のお生まれだったら、ワイドショーを賑わす稀代の悪女ってことになるのでしょうが…。
ときは19世紀。場所は恋愛模様が彩り鮮やかなパリ。
おそらく彼女は魅力的な女性として社交界に咲く大輪の華だったのでしょう。
【おまけ】
目下の最大のお悩み👀
なんとなく気まぐれに「ドリー」のセコンドを爪弾いていて詰まってしまった↑この箇所。
一般的にどうやって解決しているのでしょう?
ご存じの方がいらしたら、ぜひ教えてください♪
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