6月2回目の、コンサートの直前のレッスンに行った。

 

前回のレッスンの1週間後に、体調を崩し、喉が痛くて、声が出ないという連絡が相方から届いた。

熱があるというわけではないけれど、鼻水と咳が出て、歌えない。

鼻うがいをしたり、痰をきる薬や鼻水や咳をとめる薬を飲んでも、長引いて、なかなか治らない。。。

多分、コンサートには出られない、迷惑をかけて、申し訳ないという。

 

 

これは仕方がないことである。

 

世の中のことは、大概、なんとかなるから大丈夫。

迷惑をかけるとか、申し訳ないとか、気に病まないでね。

気を病むと、治るものも治らなくなる。

最悪は、私一人でステージに立てばよいから。

ピアニストはいるし、そういう意味では一人じゃないし、できることをやろうって、電話で話をした。

 

それで、3日後のレッスンはどうする?

歌えなくても、先生から何かアドバイスをいただけるかもしれないよ。

当日、出られなくてもコンサートには行くの?

 

熱もないし、大丈夫だから、レッスンにもコンサートにも行くという。

 

 

そんな中、迎えた、本番の2日前の直前レッスンである。

 

さすが、先生。

長い歌生活の中で、やはり自分も色々経験されているようで、とてもいいアドバイスが受けることができた。

 

相方の心配は、歌っている途中で、咳込んだらどうしよう?というものだった。

咳き込むと止まらなくなるという。

先生は、声を出しているときは咳は出ないと言い切る。

ブレスのときの吸い方や喉で声を出そうとするとダメである。

喉に負担をかけない歌い方をすればいい。

歌おうとしないで、ただ息を出すつもりで。

 

先生のいわれるように、頬骨を下から手の平で優しく押し上げながら、歌ったら、ホントに咳が出ることなく、4曲続けて歌うことができた。

相方も私も喜んだのはいうまでもない。

 

手で頬骨を支えることで、喉から肩の辺りに力が入ることがなくなる。

下あごの動きがよい。

なので、喉の症状が悪化することなく、息は頭部の後ろ側を通ってくれるので、声は出る。

 

そうやって出した声は、ユニゾンはそろい、よくハモり、違うグループが歌っているのかというほどだ!って、先生は、びっくりされていた。

 

新発見!!!

 

私も、最後には、真似してみたくなり、手の平で頬骨を押し上げながら歌ってみた。

確かに、確かに!

尾てい骨に息が通るのを感じた。

背骨で歌ってる!

それに肩甲骨、鎖骨辺り、よく響くので、低い音が響くのを感じた。

そのときはアルト担当の曲だったから、高い音のことはわからなかったけど。

家に帰って、ソプラノ担当の曲をやってみたら、高い音の響きがとても心地よい。

 

「息で歌う」という方向性が同じだと、自然にハモる。

カラダの中の声の通り道が同じということである。

 

 

ところで、この処置は、相方は喉が腫れてしまっている訳ではないからということだった。

そこまでいくとさすがにダメらしい。

あとは水はたくさん飲むことだという。

鼻水も体液だから、水を飲むことで、薄まる。

 

直前のレッスンを入れていただいていたことが幸いした。

本番は、もう何も気にしないで、好きに歌えばいいと言われた。

 

 

どうなるんだろう?って一瞬思ったけど、考えても仕方がないし、なるようになるんだろうって思って行ったレッスンだった。

 

相方が調子を崩したことで、思いがけない、おもしろいレッスンになった。

ピンチはチャンスというのは、本当のことだって思った。

っていうか、何でも、いいこととか悪いこととか区別せずに、見ていればいいということかな。

 

すべてのことに、ありがとうございます。